
京都市伏見区の住宅街に積み上げられた産業廃棄物。かなりの高さです。周辺の住民が騒音や砂ぼこりなどの被害に悩まされています。
がれきの山 住民は困惑
住宅が立ち並ぶ中、突如現れた“謎の山”。近くに行ってみると、その高さはおよそ10メートル。間近で見ると、山の表面には割れたコンクリートブロックやがれき類のようなものが多くあります。
15日にドローンで撮影してみると、テニスコート6面分の広さを埋め尽くす“がれきの山”。周りには、住宅地が広がっているのが分かります。
敷地内では、重機を使って何か作業をする様子も見られました。がれきはフェンスぎりぎりにまで迫っていました。頂上とほぼ同じ高さから見えたのは、住宅を見下ろす光景です。
この“謎の山”があるのは、京都駅から4キロほど離れた住宅地。近くには、観光客に人気の伏見稲荷大社もあります。
がれきの一部は、フェンスの外にまで流れ出ていました。
他にもタイルやガラスなど、がれきの一部が敷地の外にまで散乱していました。がれきの正体とは一体、何なのでしょうか?
近隣住民
「2018年の時には土だけだった。それが産業廃棄物になってからは、どんなものがあったか分からない」
産廃の山 市「違法恐れ」
男性によると、去年の夏ごろから急に増え始めたという産業廃棄物。フェンスの異変は他にも、積み上がった廃棄物に押され、隙間ができていました。
先月には、フェンスが倒れてしまった様子が撮影されていました。
近隣住民
「崩れたら大変ですよね」
去年9月、近隣住民が撮影した“産業廃棄物の山”。この時はまだ奥の木が見えていましたが、現在は木は“産業廃棄物の山”に隠れ、ほぼ見えなくなってしまいました。
近隣住民
「全然改善が見られないという状況。もっと行政が力を入れてくれるとみている」
京都市によると、宇治市の建設業者が廃棄物をこの場所で一時保管するとして届け出を提出。しかし、現在は申請した量を明らかに超え、違法状態だといいます。
京都市 廃棄物指導課
「保管量に関しても制限が設けられていると。それを大きく逸脱して、すぐさま(廃棄物を)搬出できないような量の保管になっており、さらに京都市からの指導にもなかなか従ってこなかった時期もあるので、その辺りが非常に問題かと考えております」
住民は不安 健康に影響も
高く積み上がった“産業廃棄物の山”に、周辺住民は不安を募らせています。
近隣住民
「(Q.“産廃の山”はもう目の前ですね)そうなんですよ。あれが崩れてくるっていう感じになると、怖いですね」
ベランダから“山”が間近に見える女性は、生活環境が悪化していると訴えます。
「やっぱり洗濯物ですね。ほこりとかがすごいですし」
「(Q.ほこりはどれくらい?)ジャリジャリになります」
「(Q.手すりを触ると)(砂が)つきますね。ビニールなんかも混じっていて、たまに飛んでくる時もありますし」
被害を訴える人は他にもいます。
“山”の近くの会社社長
「パソコンが壊れました」
廃棄物の山から発生する砂ぼこりで、会社のパソコンが壊れてしまったという男性。事務所に案内してもらいました。
「テレビもこんな感じ。(砂が)細かいでしょ」
他にも窓のサッシや買い替えたパソコンなど、至る所に砂ぼこりが…。さらに、男性は健康面への不安も感じています。
「当初、砂と思っていましたが、産業廃棄物なんですよね。それはまずいですよね」
大雨による崩落の危険性も
生活面や健康面への懸念が広がる中、近隣住民から最も多く聞こえたのが、大雨による崩落の危険性です。
「雨が降ったり、風がきつかったら、山が崩れてきて、こっちの方に流れてこないか心配はあります」
「これから(梅雨)とか台風の時は、やっぱり怖いですね。大岩山っていうのがあるんですけども、そちらの方の山も崩れたことがありますので、過去に」
産業廃棄物の山から1キロほど離れた場所にある大岩山。8年前、山頂付近に不法に投棄されていた大量の土砂が豪雨によって崩落。土砂は住宅地のわずか10メートルにまで迫り、住民生活を脅かしました。
京都市によると、すでに排水整備などを終え、安全性を高めているといいます。今回の現場は状況が異なりますが、住民たちは崩落への不安がぬぐえないといいます。
市「撤去を」 建設業者は
産業廃棄物を保管している建設業者は、今後どう対応するのでしょうか?
14日から15日にかけて、メールや書面も含めて取材を試みましたが、話を聞くことはできませんでした。京都市の廃棄物指導課によると…。
「(建設会社とは)今後もコミュニケーションをとっていくが、現在のところ建設会社は『撤去を進めていきます』と話しているのみ。雨だったり台風の時期が来始めていますので、できるだけ早く急いで撤去するよう言っています」
(2026年6月16日放送分より)
この記事の画像一覧
