16日の衆議院本会議で、再審制度を見直す刑事訴訟法の一部改正案をめぐる討論が行われ、自民党の神田潤一議員の演説中に激しいヤジが飛び交う一幕があった。
神田氏は討論で、袴田事件などを挙げ、再審手続きの長期化解消は急務だと指摘。法案の意義を強調しつつも、成否は成立後の検察や裁判所の運用に委ねられる面があると語った。その上で、審議のプロセスを経て「関係者が襟を正し、これからの運用をこれまで以上に適切なものへと向上させていく期待を持ちたい」と述べると、議場内からは即座に「甘いわ!」との厳しいヤジが飛んだ。神田氏は5年ごとの見直し規定があると言葉を続けた。
さらに神田氏が、法務委員会で参考人として意見陳述を行った袴田巌さんの姉・ひで子さんの訴えを振り返りつつ、検察・警察の今後のあり方について、かつて県警本部長や法務副大臣などを務めた平口洋法務大臣がリーダーシップを示すことができると確信していると述べた場面でも、議場からは「えー!」「何言ってんだ!」との不満をあらわにするヤジが相次いだ。
神田氏が止まることなく「この法案が衆議院で可決された場合には、その先の参議院でぜひ、冤罪被害者の心情に寄り添い…」と言葉を続けると、議場からは「は?」という不満を訴える声が飛んだ。さらに、平口法務大臣の言葉と強いリーダーシップを通じて刑事司法に対する国民からの信頼回復を果たすよう期待を寄せた場面では、「袴田さんの声を聞いたんか?」との鋭いヤジが重ねられた。
その後、神田氏は中道改革連合、チームみらいおよび日本共産党が共同提出した別の法律案への反対を表明し、今回の改正案への賛同を求めて討論を締めくくった。
再審制度を見直す刑事訴訟法の改正案は、その後の採決で自民党や日本維新の会、参政党などの賛成多数で可決された。
(ABEMA NEWS)

