狙われる“日本ブランド”相次ぐニセ広告被害

狙われる“日本ブランド”相次ぐニセ広告被害
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 SNSで日本の下着を紹介する動画ですが、実は大手下着メーカー「ワコール」のロゴを使ったニセ広告です。今、日本のブランドが海外から狙われているといいます。

【画像】ワコールのニセ広告 一体誰が何のために?

ニセ広告に怒り

ワコールホールディングス
知的財産担当 野村翔二さん

「今も続いている。きょうも見ていたら出ていた。ニセ広告はお客様の期待を裏切る非常に悪質な行為。弊社としても断じて許容できない」

 大手下着メーカーが怒りをにじませるニセ広告がこちらです。

ニセ広告
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ニセ広告
「つけるだけで5キログラム痩せ見え40セ氏の暑い夏でも蒸れにくい、敏感肌の方(ほう)、妊娠中の方にも着ていただけます」

 気温を40セ氏と表現し、方(かた)を方(ほう)と読むなど、不自然な日本語が目立ちます。

 おなかが出ていることをアピールする女性が下着を身に着けると、一瞬でスリムになる、そんな動画もありました。

野村さん
「弊社の人間であれば、こんな広告表現をしない。特徴としては安売りをうたっている50%オフとか期間限定とか」

ニセサイト
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 一体、誰が何のためにニセ広告をつくっているのか、実際にクリックしてみると、下着の商品購入ページ(ニセサイト)に飛びました。ワコールのロゴもあります。

 企業のロゴが使われていますが、もちろんニセモノです。

ニセサイトで購入すると…
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 ニセサイトに氏名や住所などの個人情報を入力すれば商品を購入できます。しかし、手元に届くのは正規品ではないといいます。

ニセモノと正規品
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野村さん
「届くのは弊社と全く関係ないもので、生地も薄い、質もいいものではない。『何回か着用すると破けてしまった』という声も。ワコールの製品はこんなものかとブランドの毀損(きそん)につながってくる」

作成者を追跡 警察などと連携

 被害を受けてワコールは動きました。警察などと連携してニセ広告作成者を追跡します。その結果、1人の人物を特定したのです。

1人の人物を特定したという
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野村さん
「漁師。副業でやっている漁師」

ニセ広告作成者は中国の漁師
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 ニセ広告を作っていたのは中国の漁師でした。副業としてワコールのニセサイトを運営していたといいます。中国人漁師には二度とニセ広告に関与しないという誓約書を提出させました。しかし、その後も…。

「消しても消しても出てくるので、いたちごっこ状態。すごく困っている状況」

 ニセ広告は途絶えることはありませんでした。中国人漁師は氷山の一角だったのです。

これまでに13万5000以上を削除
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ワコール担当者
「毎日、このように詐欺広告を削除申請している」

 ワコールの担当者は本来の業務の前に毎日30分ほど、ニセ広告の削除作業に追われていました。削除したニセ広告はこれまでに13万5000以上に上っています。

野村さん
「消さないと少しでも手を打たないとお客様の被害が増える一方だと思うので」

日本企業がターゲットに?

 ニセ広告のターゲットとなっているのはワコールだけではありません。

ミズノや丸亀製麺も注意喚起
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 スポーツメーカーのミズノや、うどんチェーンの丸亀製麺もホームページなどでニセ広告やニセサイトにだまされないよう注意を呼び掛けています。

なぜ日本企業が狙われる?
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 一体なぜ、日本の企業が狙われているのでしょうか。

マクニカ セキュリティ研究センター
瀬治山豊さん

「日本企業のブランドや安心感が犯罪者に悪用されている。彼らはいかに人をだますかのプロフェッショナルですので、消費者の心理をつくために日本企業の安心感が使われている」

 サイバーセキュリティ専門会社によると、日本企業をかたったニセ広告は増加傾向にあり、ウェブサイトやSNSを閲覧していれば否応なしに目に入ってくるほど身近に迫っているといいます。

ニセモノを見分ける3つの方法
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 そこで、本物とニセモノを見分ける3つの方法を教えてもらいました。

瀬治山さん
「不自然な日本語が使われていることが多い。ショッピングサイトの決済方法が限定されていることが多い、例えば代引きしか使えない。そういうサイトは怪しい。普通の商品よりも非常に安い。そのあたりで怪しさを見比べることが重要」

 この3つに注意したうえで、ニセモノの可能性があると意識することがだまされないための対策につながるということです。

(2026年6月16日放送分より)

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