
アメリカとイランの戦闘終結へ向けた覚書の詳しい中身をロイター通信が報じました。イランの復興のために、48兆円の基金を新設する構想が盛り込まれているということです。
【画像】メルツ首相からトランプ大統領に贈られたサッカードイツ代表のユニホーム
懸念されるG7内部の亀裂
トランプ大統領は、イランとの戦闘終結に向けた覚書に署名したことを受け、今後の協議について楽観的に語りました。
「イランは戦闘終結を成し遂げたいと考えています。なので、かなり早く終わると思います」
G7サミット2日目、各国首脳が待つ部屋に現れたトランプ大統領。まずはEUのフォンデアライエン委員長や高市総理らと握手を交わします。
その後ヨーロッパ各国の首脳にもあいさつをしますが、どこか距離があるようにも見えます。
ホルムズ海峡への軍の派遣を断ったことから、トランプ大統領とヨーロッパ各国首脳の関係は冷え込んでいて、懸念されるのはG7内部の亀裂です。
ドイツ メルツ首相SNS
「トランプ大統領、80歳のお誕生日おめでとう。結局のところ、私たちの目指すゴールは同じだ」
溝を埋めるためでしょうか、ドイツのメルツ首相は、トランプ大統領にサッカードイツ代表のユニホームをプレゼント。背番号47は、トランプ大統領が47代大統領であることにちなんでいます。
イラン核放棄の見返りに
攻撃から4カ月近く、アメリカとイランの戦闘終結に向けた本格的な協議が始まります。トランプ大統領は覚書の内容について、近く記者会見を開き公表する予定だと明かしました。
高市総理
「(Q.アメリカとイランの覚書についてどう思いますか?)That’s good」
政府関係者によりますと、高市総理はトランプ大統領とおよそ5分間懇談し、戦闘終結に向けた覚書合意を歓迎すると伝えました。
エネルギー問題にも変化がありました。アメリカは、イランが原油と燃料の売却を直ちに開始することを容認する方針だとアメリカメディアのウォール・ストリート・ジャーナルは報じています。
石油販売に必要な銀行業務・輸送・保険といったサービスも制裁解除の対象です。アメリカ政府高官は、こうした措置を長期的に続けるかどうかは、ホルムズ海峡の開放や核開発などに対するイランの対応次第だとしています。
さらに、ロイター通信は覚書にイランの復興へ3000億ドル(およそ48兆円)の基金を新設する構想が盛り込まれていると伝えています。
経済的利益と引き換えに、核開発放棄を約束させる狙いがあるとみられます。
トランプ氏 ロシアに圧力
トランプ大統領は、ロシアに対してはウクライナ侵攻をやめるようプレッシャーもかけています。
「ロシアは(戦闘終結に)合意すべきです。月単位で考えると、平均して2万5000人が亡くなっています。そのほとんどが兵士で、若者です。そこで起きていることは、正気の沙汰ではありません。私にできることは、何でもやるつもりです」
今回のG7サミットにはゼレンスキー大統領が招待され、ウクライナ情勢について話し合われました。短い間ですが、トランプ大統領と個別に話し込む様子も見られ、改めて正式な首脳会談も行う予定です。
(2026年6月17日放送分より)
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