
日銀は16日、政策金利を1.0%程度に引き上げました。31年ぶりの高い水準ですが、今後も利上げを継続していく方針です。
【画像】普通預金の金利を8月3日から0.4%に引き上げるメガバンク3行
背景には“物価の上昇”
植田総裁が入院中のなか行われた金融政策決定会合。利上げの是非を巡って政策委員8人による投票が行われ、結果は7人が賛成、反対は1人でした。
日銀 内田眞一副総裁
「金融市場調節方針について、従来の0.75%程度から1.0%程度へと変更することを賛成多数で決定」
実に31年ぶりとなる高水準への利上げに踏み切った日銀。背景にあるのは、止まらない“物価の上昇”です。
「原油価格上昇を起点に、企業間取引における価格転嫁がやや早いスピードで進んでいて、これが今後、消費者段階における幅広い品目の価格上昇に波及する可能性がある」
内田副総裁は「物価上昇率が2%の『物価安定の目標』を超えて、上振れしていくリスクがある」と説明し、「想定を超えて物価が上昇していくリスクに対応するため、利上げに踏み切った」と述べました。
住宅ローンの返済額上昇
利上げを受けて、メガバンク3行は現在、0.3%の普通預金の金利を8月3日から0.4%に引き上げると発表しました。
三菱UFJと三井住友は1992年8月以来となる、およそ34年ぶりの高水準です。
預金額が大きい60代以上の世代は恩恵を受けやすくなります。一方、心配されるのが住宅ローンの支払い額の増加です。
4000万円を変動型で借りていた場合、金利が0.25%上がると、返済総額は191万円増える計算になります。
住宅ローンを抱えている20代から40代の現役世代にとっては、負担増となる可能性があります。
日銀の会見では、内田副総裁が今後も利上げを進めていく方針を明らかにしました。
「経済物価金融情勢に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えている。タイミングやペースは、中東情勢の展開が経済・物価に及ぼす影響を注視したうえで、経済物価の中心的な見通しが実現する確度やリスクを点検しながら、検討していく方針です」
(2026年6月17日放送分より)
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