東京湾の“海賊船”撤去始まる 費用3300万円 回収方法は?

東京湾の“海賊船”撤去始まる 費用3300万円 回収方法は?
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 東京湾、川崎市周辺の映像です。画面には装飾が施された「海賊船」のような船がありますが、船体が傾いて沈みかけているように見えます。17日、市がこの船の解体に踏み切りました。そもそも、なぜここに船が放置されていたのでしょうか。

【画像】“海賊船”いつから放置?

「いつ倒れてもおかしくない」

船の内部を捉えた動画
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 問題の船の内部を捉えた動画です。楽器やカウンターが設置されている船内。冷蔵庫のようなものが倒れかかっているのも確認できます。

 この映像、カメラが傾いているわけではありません。

船自体が傾き…
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 外から見た様子はというと、船自体が傾き、一部が水没していました。ピンクや青で、派手に装飾されたその姿は、まるで沈みゆく「海賊船」です。

様子を見に来た人
「いつ倒れてもおかしくないのかな」

 異様な雰囲気を醸し出すこの船に、17日に川崎市が行政代執行による解体・撤去を始めました。

工業地帯の桟橋にとめ置かれる
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 この船がとめ置かれているのは、川崎駅から南に約4キロの工業地帯の桟橋です。その名は、遊覧船「アニバーサリークルーズ号」。全長は24.7メートル、重さは171トンあります。

 2階部分の窓が割れ、中は散乱しているように見えます。

 なぜ行政が、強制的に解体・撤去する事態になったのでしょうか?

「遊覧船が工業地帯に停泊することは想定していない」
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川崎市港湾局 港湾管理課
赤羽根薫課長

「市としては、本来こういった遊覧船が工業地帯に停泊することは想定していない。ちゃんと指導に従って動かしていただければ、こういうことにならなかったので、その点は非常に残念」

いつから川崎に?

 実はこの遊覧船、ここにとめ置かれたのは最近の出来事ではありません。

造られたのは1997年
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 関東運輸局の資料によると、この遊覧船が造られたのは1997年で、当初は別の船名で東海地方や近畿地方周辺で使われていたといいます。

 その後、2013年から所有権が現在の会社に移り、東京湾などで運航していたとみられています。

 では、いつから、川崎市の桟橋に放置されているのでしょうか?

2018年に出現
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 さかのぼって見てみると、2017年にはなかった遊覧船が、2018年に船着き場に現れます。

 その後、2019年、2020年、2023年と桟橋から動く様子はありません。

去年2月の強風で…
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 そして、2025年には船が傾いていました。川崎市によると、去年2月の強風でこの状態になったそうです。

近くで働く人
「いつなくなるんだろうなと思っていた。絶対に使えそうもない船だなと」

撤去費用は?

2018年11月から指導
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 実は川崎市、この場所に放置された2018年11月から、運航会社などに遊覧船を撤去するよう指導を行っていたといいます。それでも…。

赤羽根課長
「所有者の代理人弁護士からは『資産がないから何もできない』と。これ以上放置するとロープが切れたら船は傾く」

 気になるのは、撤去にかかる費用ですが…。

川崎市港湾局 港湾管理課 赤羽根薫課長
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「コストは約3330万円を予定。最終的にはかかった費用を所有者・運航会社に請求」

 市は、運航会社などからどのように費用を回収するのでしょうか。

「督促後も納入されない場合は強制徴収」
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ベリーベスト法律事務所
齊田貴士弁護士

「督促後も納入されない場合、不動産・預貯金などを差し押さえ」
「(Q.回収できない場合は?)(立て替えた)税金がそのままあてられる」

 川崎市は、撤去作業を終えるまでに約1カ月を見込んでいて、その後、運航会社などにかかった費用を請求するとしています。

(2026年6月17日放送分より)

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