
オランダ訪問中の両陛下は17日午後、歓迎式典に臨まれました。このオランダ王室ではおよそ40年前、「男子優先」から、性別を問わず「第一子」が王位を継ぐ制度へと変わりました。当時どのような議論があったのでしょうか。
両陛下 オランダ歓迎式典に
天皇陛下は17日午後、アムステルダム王宮の前の「ダム広場」で歓迎式典に参加されました。
両陛下とオランダ国王夫妻は式典に参加した日本人学校の児童に笑顔で話しかけられます。
お元気で、順調に過ごされているという両陛下は、前日にアムステルダムに入られました。
大勢の人が待つアムステルダム王宮に、両陛下より少し前に姿を見せたのは、石破前総理です。
その後、両陛下のご到着です。雅子さまは車を降りると運転手と握手し、待っていた人々には手を振ってこたえられます。振り返られて、もう一度…。
72歳
「国王はほぼ私のご近所さんです、宮殿は私の家から100メートルの所にありますから。日本の天皇にもぜひ私の質素な家を訪ねてほしいですね、おいしいお茶を入れます」
両陛下は17日から、公式行事に臨まれます。
今回、オランダ側から両陛下に勲章が贈られ、日本からはアマリア王女に大勲位菊花大綬章を贈る予定です。
オランダ王室 長子優先へ
現在22歳のアマリア王女は王位継承順位1位で、オランダの皇太子です。「次の女王」として、注目を集めています。
70代
「国がまだ女王を望んでいるかは分からないが、もし私たちが女王を望むなら、それはアマリアだろう。彼女は女王としての役割の準備をしている」
オランダは現在、男性のアレキサンダー国王(59)ですが、その前はベアトリックス女王であり、三代女王が続いています。
千葉大学 水島治郎教授
「オランダも19世紀末の段階では積極的に男女平等ということではなくて、王室の存続を安定的に確保するためには娘にそのまま継がせていこうと」
王位は男子が優先でしたが1983年、ベアトリックス女王の時代に法改正が行われ、性別問わず長子を優先すると定められました。
「男女平等、さまざまな市民的権利、現代的な憲法を作ろうということで1983年に憲法が作られ、その中で王位に関しても男女平等ということになりました。戦時中を国民とともに耐え忍んだ女王がいたという歴史的な記憶もかなり強いかなと思います」
18歳で“自伝”を出版
アマリア王女はこの法制度の下、産まれたため、「弟が生まれても次の王」は決まっていました。
20年前、両陛下と愛子さまが、オランダで静養された当時、アマリア王女は2歳です。
記者の呼びかけにアマリア王女は、元気いっぱい手を振ります。つられたのか愛子さまも…。
活発なアマリア王女のそばで、愛子さまも笑顔になりました。
そのアマリア王女が18歳の時につづった自伝があります。
アマリア王女
「まだ女王になる準備ができていない」
王になる未来について、王女は率直に語っていました。「祖国に奉仕する人生を捧げる決意をしているが、まだ女王になる準備はできていない」「未来の女王でなければ、歌や乗馬の道を志すかもしれない」と書かれているということです。
「この本全体がまさに私という人間をとても正しく描き出しているのだと思います。40年後にこれを読み返した時、自分がどう思うのかとても気になります」
アマリア王女はその後、大学に進学。今年は軍事訓練にも参加しています。
オランダの国民は、どう思っているのでしょうか。
60代
「女系による王位継承はいい仕事をしてくれていると思います。今のアレキサンダー国王と同じくね。どちらも素質があり、どちらも国に何かをもたらすことができると思う」
70代
「人々は多かれ少なかれ平等であるというオランダの背景はかなり筋が通っていると思います」
両陛下は、夜には国王夫妻主催の晩餐(ばんさん)会に出席される予定です。
陛下は、英語でスピーチをされるということです。
陛下は丁寧に推敲(すいこう)されていて、雅子さまとも協力しながら内容を考えられているということです。
(2026年6月17日放送分より)
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