そして話題は第壹話から第參話までを振り返るコーナーへ。第壹話では、神社で祝詞を唱える稲子の登場シーンについて、内田が「天さんの祝詞がすごかったです」と絶賛。雨宮は、「稲子を演じ始めてまだ全然喋ってないのに、突然の祝詞だったんです。すごく緊張したんですけど、祝詞の“言い慣れている感”に稲子の性格、信心深さが出ると思ったので、なるべく普段から言っているようにしたいと思って、気合いを入れて臨みました」と振り返った。内田は「静かでおしとやかに見えるんですけど、意外とパッションがあるんだなというのが、祝詞から伝わってきました」と、改めて雨宮のお芝居を褒めちぎった。
話題は喜八の「機械オタク」ぶりにも及び、内田はその際のコミカルな表情に注目。太田監督は「彼らはふざけているわけではなくて、真剣に生きているんです。その結果あの表情になりました」と答えつつも、その上で「絵コンテを描きながら“ノリ”で生まれた」ことを明かし、内田も大笑い。お芝居では、「表情に引っ張られすぎないことが大事だった」という内田。「芝居はデフォルメしすぎない方向で作っていった」と、アフレコの方針を明かした。
「二十世紀電氣目録」を狙うのは、蒸気の財閥御曹司の三添洋輔。序盤から強烈なインパクトを残す存在だ。太田監督は洋輔について、「ここまで印象的なキャラにするつもりはなく、欲しいものが手に入らないからずっと機嫌が悪いだけという、共感を呼ぶキャラクターにしたかったんです。気づいたら思惑通り共感を呼ぶキャラクターになりました」と回答し、大きな笑いが巻き起こった。
第弐話では、洋輔に目録を奪われまいとする喜八と稲子の逃走劇が描かれる。太田監督は、「各キャラクターの自己紹介、アクション、目録についての説明、それらが退屈にならないようにキャラクターを見せていけたらなと思って演出しました」と、演出方針を明かした。雨宮は、2人が蔵から凧を使って飛び立ったシーンをチョイス。「普段は、声が重なるパートは別々に録ることが多いんですけど、一蓮托生だということで一緒に録ったんです。失敗したら、もう1回2人でやろうと。おかげであの空気感、緊張感が生まれました」と語った。内田も「あの一瞬を生きるという感じで、映像に入り込むことができました」と振り返った。
第參話では、洋輔に才能を否定された喜八が、兄と描いた目録を実現する夢を揺らがせる。そんな喜八の背中を押すのが、稲子の「喜八さんは未来を、電氣の時代を実現する人なんです!」という言葉だ。雨宮は、「稲子自身、根拠があるわけではなく、ただただ気持ちでいったんです。それで、喜八も背中を押されたんだと思います」と語った。内田は、「このパワーは、天さんのパワーに通じるところがある。信じたものに突き進むパワーです」と話し、雨宮が照れてしまうという一幕も。
第參話のクライマックスとなる「電氣満月」のシーンについて、太田監督は「ただの電球をどうやって魅力的に見せるか。この見せ方が見つかるまで時間がかかりました」と、その苦労を吐露。「美術が絵画のようなタッチで描かれているので、デジタル処理との相性が悪いんです。光の描き方でいうと、絵画的な光の付け方をして、光っているように見せました」と、制作の裏側を語ってくれた。
なお、今回先行上映されたのは劇場用の特別編集版。本放送では、特別編集版にはないシーンやカットもあるとのことで、劇場上映バージョンとの違いも必見だ。
「未来の電氣製品」を各自がプレゼン!個性豊かなアイデアが続出
トークの後半には、作品にちなんだバラエティコーナー「僕たちが思うこれからの未来に絶対流行る・開発されてほしい電氣製品プレゼンテーション!」が実施された。「電氣目録」があったら書かれていそうな「未来の発明」をフリップに描き、観客へ向けてプレゼンするというものだ。
内田が発表したのは、自分専用インターフェイスAI「電氣管理者」。「ヘッドマウントのような形で、外国の方が来たときに翻訳してくれたり、今日の運勢を教えてくれたり、高速道路の混雑状況を教えてくれたりする」と紹介するが、雨宮から「アレクサとかがやってくれそう」とツッコミが入り、会場は大爆笑。「もう夢が叶ってた」と、内田も納得した様子だった。
続く雨宮は「全自動健康管理家」として玄関の絵を披露。「そこを通るとその日の体調やストレスを瞬時に計測してくれて、合わせて部屋の温度を調整してくれたり、食事を作ってくれたり、寝っ転がっていたらお風呂も湧かしてくれます。疲れてお家に帰ってきて、扉を通ったらベッドまで全自動。帰ったら何もしたくないので!」と語気を強め、大きな拍手が起こった。
最後の太田監督は、アンテナのように後頭部に刺してコミュニケーションの勇気が出る針「電氣伝針」をプレゼン。人見知りが激しいと自己分析する太田監督は、「第壹話冒頭で喜八と稲子が出会いましたけど、もし僕が喜八なら顔を出せなかった」と語り、会場にどっと笑いが起こる。これでは物語が始まらないので、「自分の物語を前に進めるため」に勇気を出す針だという。内田、雨宮も「欲しい」と口を揃え、観客も拍手で賛同していた。
新情報が一挙解禁
