メッシ、ハーランド、エムバペ…浅野拓磨が驚嘆「なんで決めれんねん!」ストライカーたちの凄さ

 FIFAワールドカップ2026。17日に行われた3試合を、元日本代表・浅野拓磨選手の解説で振り返ります。

2大会連続得点王へ好発進

ヒロド歩美キャスター
「まずは、前回大会準優勝のフランス。注目は、なんといっても前回得点王のエムバペ選手(27)です。今大会は、何ゴール決めてくれるのでしょうか」

 0対0で迎えた後半21分、均衡を破ったのはフランス。味方からの絶妙なスルーパスからエムバペ選手が裏へ抜け出し、ゴールを決めます。

浅野選手
「エムバペ選手の動き出しがうまいのと、味方の選手が顔を上げた瞬間に走り出しています。そして、そこにボールがちゃんと出てくる。信頼関係があるのだろうなと思います。エムバペ選手はゴールを見えていないはずなのに、感覚であのコースにシュートが打てる技術と冷静さ。さすがだなと思います」

 エースの得点で、フランスが先制します。その後、途中出場のバルコラ選手(23)が追加点を決めます。

 さらに、試合終了間際。エムバペ選手がボールを持つと、ペナルティーエリアの外からロングシュートを放ち、ゴールを奪います。

浅野選手
「(パスを受ける前に)エムバペ選手は裏に抜け出しています。同じフォワードとしては走り抜けてしまうことが多いのですが、そこをあえて止まっています。だからこそ、ボールがこぼれた所にいち早く反応できている。そこが、すごいなと思います。ディフェンスもエムバペ選手じゃなければ寄せていると思うんですよ。それが、怖いから寄せきれない。エムバペ選手が前を向いた時には打つって決めていたんだろうなと。『なんで決めれんねん!』というゴールですけど(笑)」

ヒロドキャスター
「エムバペ選手は27歳にして、ワールドカップ通算14点目。史上初の2大会連続得点王なるか、楽しみですね」

ノルウェーの最強FW W杯デビュー

ヒロドキャスター
「ついに、W杯デビューを迎えたノルウェー代表のハーランド選手(25)。試合前には、子どもたちが寄ってきて大人気です。世界最強と称されるストライカーが、初戦から大暴れします」

 前半29分、敵陣の中央からゴールに向かうハーランド選手。左サイドからのクロスに合わせて先制点を奪います。

浅野選手
「見ているだけだと簡単に見えますが、同じフォワードとしてはめちゃくちゃ難しいゴールですね。あえてスピードは最初上げていなくて。相手の裏にいる。味方がクロスしてからスピードを上げていますが、それでも追いつけるハーランド選手のすごさ。あと足が長くて。さすがだなと思います。枠に飛ばせるすごさも持っていますね」

 さらに、イラクに同点にされた直後の前半43分。相手DFのGKへのパスを奪い取り、そのままゴールに流し込みます。

浅野選手
「これも、ある意味相手のキーパーの判断ミスではあると思いますけど、それを見逃さなかったこと。あと、さすが速いなという。あとは、これも『なんで決めれんねん!』ですね」

ヒロドキャスター
「子どもたちも大興奮のハーランド選手の2ゴールで、ノルウェーが4対1で勝利です」

6度目の舞台で初ハットトリック

ヒロドキャスター
「さあ、お待たせしました、この選手の出番です。味方を従え、堂々入場してきたのは、アルゼンチン代表・メッシ選手(38)」

 史上初の6大会連続出場、38歳のメッシ選手擁する前回優勝のアルゼンチン。

 対するアルジェリア。ゴールを守るのはルカ・ジダン選手(28)。お父さんは、あのサッカー界のレジェンド、ジネディーヌ・ジダンさん(53)です。

 前半17分、アルゼンチンは同じクラブでプレーするデポール選手がメッシ選手へ。そして、中央をドリブルで進み…そのままシュート。ジダン選手の壁を破り、ゴールを奪います。

浅野選手
「メッシ選手が前を向いてからのドリブルのコース取りがうまいです。ディフェンス2枚いますが、どちらも来れない位置にドリブルしています。シュートもうますぎですね。狭い所でもちゃんとコースを見て、そこに持っていけるすごさ。さすがです」

 さらにエンドが変わった後半15分。味方選手のシュートは一度、ジダン選手に防がれますが、こぼれ球に反応したメッシ選手がゴールを奪います。

浅野選手
「さすが、ストライカーだなというゴール。この場面、こぼれ球にメッシ選手しか反応していません。このゴールも簡単に見えますが、同じFWとしては慌ててしまうシーンだと思います。それを利き足ではない右足で冷静に流し込んでいます。こうした技術の高さはさすがですね」

 さらに後半31分。敵陣中央でドリブルして前進すると、左サイドにパス。再び中央で待つメッシ選手のもとにボールが戻ると、ペナルティーエリアのギリギリ外からシュート。ボールはゴールネットを揺らします。

ヒロドキャスター
「このゴールが、メッシ選手にとってW杯初となるハットトリックとなりました」

浅野選手
「フォワードとしてはペナルティーエリア内に入っていきたくなるが、あえて我慢。(最初のトラップでボールを)いい所に止められていないのですが、2、3回ちょんちょんとタッチして(修正して)います。(映像で)見ているより、実際はもっと速いと思います」

ヒロドキャスター
「アルゼンチンは3対0で勝利し、連覇へ好発進です。メッシ選手はこの試合でのハットトリックでワールドカップ通算得点を16ゴールとし、歴代トップに並びました」

浅野選手が語るメッシのすごさ

ヒロドキャスター
「世界のストライカーが活躍した日に、浅野拓磨選手にスタジオにお越しいただいていることは運命だと感じています。解説をたっぷりしていただこうと思います。改めて、メッシ選手のすごさを一言で教えていただけますか?」

浅野選手
「メッシ選手に関してはもう、意味が分からないですね(笑)。同じサッカー選手としても『なんで、それができるんかな』と思うプレーが多いです」

大越健介キャスター
「そんなメッシ選手も38歳ですよね。さすがに衰えるのではないかなと思うのですが…そういった下馬評もありましたよね」

浅野選手
「僕たちもそう思いますし、チームメートもさすがに『もうメッシ衰えているだろう』と思っていると思います。でも実際は、そうでないのがメッシ選手のすごさ。体が衰えていても脳みそやメンタリティーが逆に成長しているのではないかと感じますよね」

ヒロドキャスター
「そうなると、チームメートも納得せざるを得ないというか」

浅野選手
「さすがに『メッシはやれないだろう』ってチームメートも思ってると思いますけど、それをやってのけてしまうから、チームメートもメッシについていかざるを得なくなると思いますし、何よりも説得力がある選手ですよね」

小木逸平アナウンサー
「こうして見ていると“戦術メッシ”じゃないですか。周りのみんなが献身的に動いて。これも、だんだん試合の中で納得させていっている感じですか」

浅野選手
「それでも納得させられるメッシ選手がすごいんだと思います。普通、若い選手だったら生意気なやつが出てきたりとか、『俺のほうができるぞ』と思うはずなんですけど。そういう選手たちでさえも、納得してついていかざるを得ないという。そういう結果を出し続けているメッシがすごいんだと思います」

安藤萌々アナウンサー
「ただ当たり前ですけど、他のチームメートは守備面などで、かなり負担は増えてしまうわけですよね」

浅野選手
「もちろん、チームとしてはメッシ選手の分動いている選手ばっかりだと思います」

大越キャスター
「メッシ選手自身は、あまり動きませんからね」

浅野選手
「歩いていますしね。でも『なんでそんな決めれんねん!』っていうのは思いますよね。何がすごいかって、特別めっちゃ速いとかでもないし」

ヒロドキャスター
「視界とか見え方は、どうですか?」

浅野選手
「普通の人間じゃないんだと思います。見えている景色もヒトじゃないんだろうなって。僕ら選手でも調子がいい時はスローに見えたりとかしますけど、常にそうなんじゃないかなと。調子のいい、悪いがないと思います」

大越キャスター
「キーパーがはじいた場面も、はじくのを分かっていたかのように動いてましたもんね」

(2026年6月17日放送分より)

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