参議院決算委員会において、立憲民主党の古賀千景参議院議員の発言が物議を醸した。古賀氏は「自衛隊に行く子どもたちって経済的に厳しい子どもたちが行くんですよ。豊かな子どもたちは自衛隊にはなりませんよ」と発言。直後に発言を訂正して謝罪したものの、「事実誤認であり配慮に欠ける」など多くの批判を浴びた。「ABEMA Prime」では元自衛官・元外務副大臣の佐藤正久氏からは「見下す差別発言だ」と厳しい言葉も飛び出した。
佐藤氏は、古賀氏の発言について「『豊かな子どもたちは自衛隊にならない』という部分にすべてが集約されている。自衛隊は貧乏人の職業だと見下す差別発言だ」と厳しく批判。現職自衛官である自身の息子の事例を挙げ、「息子は東日本大震災での自衛隊の活動を見て、自ら門を叩いた。国のために汗をかきたいと、志や覚悟を持って入っている若者や家族を冒涜している」と指摘。「『自衛隊を批判すれば平和主義』という野党の時代錯誤な感覚が残っていることに驚いた」と述べた。
元海将で海上自衛隊の自衛艦隊司令官を務めた香田洋二氏も「佐藤氏と同じ考えだ」と同意した。香田氏は「自衛隊は憲法の下、外国の武力侵略に対して唯一武力を持って排除する組織であり、非常に高い任務意識を持っている」と語る。
さらに、入隊後の教育効果について「高卒や大卒の人をきちんと教育すれば、数年経てばみんな高い志を持つようになる」と指摘。日教組(日本教職員組合)出身の古賀氏の発言に対し、「いまだに石器時代的なイデオロギーに左右されるような感覚が残っており、本音がポロッと出たのではないかとショックを受けた」と語った。
一方、著書に『経済的徴兵制』などがあるジャーナリストの布施祐仁氏は、約10年前に隊員たちを取材した経験から「経済的な事情で入る人もいれば、災害派遣を見たり、国を守りたかったりという思いで入る人もいて非常に多様だ」と述べた。「一つに決めつけるのは間違いだし、全員が高い志を持っているというのも事実とは違う。ありのままを理解することが大事だ」と主張した。
布施氏は「経済的理由で入隊する」事例として、自身が取材した母子家庭出身の隊員を紹介した。「大学進学で母親に負担をかけたくないため、衣食住が無料で給料が出る公務員である自衛隊に入り、仕送りをして将来は大学に行こうと決めた人もいた。親孝行したいという動機であり、これも否定されるものではなく立派な動機の一つだ」と語った。
(『ABEMA Prime』より)

