将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」が開幕し、大きな注目を集めているのが北海道・東北バルペックスの齊藤優希四段(30)だ。プロ入り1年目から勝率7割を超え、王位リーグ入りも果たした遅咲きのルーキーは、九州サザンフェニックスの永瀬拓矢九段(33)などのトップ棋士からも白星を挙げる快進撃を見せている。しかし、その華々しい活躍の裏には、年齢制限の壁に追い詰められた壮絶な過去があった。
2023年の奨励会三段リーグ。当時27歳だった齊藤四段は、1勝6敗という絶望的な成績に沈んでいた。残り11局のうち3敗すれば年齢制限で退会という崖っぷちの状況。将棋AIの台頭に合わせて貯金をはたき、60万円の高性能パソコンを購入して研究に明け暮れてきたが、極限のプレッシャーの前に精神は限界に達していた。
「この才能を埋もれさせたら師匠の資格はない」
