しかし、一方の永瀬九段は「将棋も指したことがなく、会ったこともなくて挨拶もしたことがないかも。どういう方か存じ上げないですが、貴重というか、新鮮な機会。手探りになると思うので集中して頑張りたい」とそっけない素ぶりでインタビューに応じていた。
対局は、齊藤四段の得意戦法である相掛かりへと進んだ。序盤から中盤にかけては、入札で先手をもぎ取った齊藤四段のペースで進行していたものの、そこは百戦錬磨のトップ棋士である。永瀬九段が後手番ながらもギリギリのしのぎを見せて勝負強さを発揮し、徐々に流れを引き寄せていく。互いの意地がぶつかり合う見応えのある攻防となったが、最後は永瀬九段が貫禄の底力を見せつけ、新鋭の挑戦を力強く押し切ってチームに貴重な勝ち星をもたらした。
「記録を取ってもらった記憶が対局中に蘇ってきまして(笑)」
