
渡り鳥が集まる湿地で、そのえさとなる水草を外来種のカメが食い尽くしています。湿地の環境を守るための捕獲作戦に密着しました。
ハス食べつくす外来カメ
何でも噛みつき、大人の男性の手よりも大きな個体も。このカメが今、貴重な自然を脅かしています。
番組が訪れたのは新潟県の湿地「佐潟」。冬にはハクチョウなどの渡り鳥が多く来ることから、1996年には水鳥が暮らす湿地帯として「ラムサール条約」にも登録されています。
これは、10年以上前に撮られた写真。撮影した場所に行ってみました。
海川潟ん子 中務謙吾さん
「この辺から写真を撮った感じです。ここ一面が全部ハスだった」
「(Q.今はもう全然この辺ない)そうですね」
緑のハスが敷き詰められるように生えていてピンクの花も咲いていましたが、2018年ごろから減少し、わずか3年ほどでほぼ姿を消しました。
中務さん
「本当に残念ですよね。なんでこうなってしまったんだろうという気持ちが本当に強くて」
外来カメによる食害
原因と見られているのが、カメによる食害です。カメの活動が活発になるこの時期に行っている捕獲作業に同行しました。
中務さん
「(Q.2匹入っていますね)そうですね」
出てきたのはミドリガメとも呼ばれる外来種のミシシッピアカミミガメです。飼うことはできますが、野外に放すことは禁止されている「条件付特定外来生物」に指定されていて、人が放したカメの可能性もあるといいます。
中務さん
「大きくなってしまうと、こうなる。こうなってしまうと家庭の設備、水槽では飼えない。そうなってしまうと逃がしてしまう。そうすると増えてしまう。繁殖力がすごすぎて」
その後も、カメは次々と…。
カメが食べたことで数が少なくなったハス。ハクチョウなどのえさの一つでもあります。
中務さん
「飛んでくる数は少なくなってきています。要因の一つですよね。ハスがなくなった。ハクチョウも、そこにとどまる理由がない」
こんな問題もあるといいます。
ハスは水質を保つ役割を持ちますが、減ったことで池の水は濃い緑色になっています。
この日捕れたカメは16匹。かつては1日140匹ほど捕れる日もありましたが、今年は数が減っていて、駆除を進めてきた成果が出てきているといいます。
中務さん
「佐潟のハスがいっぱいで、ピンクの花が咲く光景を復活させたい。そのためにはカメを捕獲しなければいけないので、維持管理をこれからも続けていきたいと思っています」
(2026年6月29日放送分より)
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