
農作業中にコメ農家が巨大グマと遭遇。緊迫の1分間です。30日もクマ被害が相次いでいます。
コメ収穫前に“緊迫の瞬間”
田んぼで作業をしていた男性が、数十メートル先の黒い物体に気が付き、とっさにカメラを回します。
稲の脇のあぜ道を歩いてくるのは、巨大なクマです。すると…クマは男性のわずか数メートル先まで近付いてきます。
クマと遭遇した男性が“緊迫の瞬間”を語ります。
30日、番組の取材班は、クマが出没した岩手県奥州市へ。この田んぼでクマと初めて遭遇したのは、40年コメづくりをしている農家の佐藤想司さん(65)です。
「結構大きな個体だった。成獣で100キロ超すような巨体が目の前に来たので、『これはやばい』と思って。いざとなったら軽トラックに逃げようと思っていた」
「今、田んぼの水を落としている。状況を確認するために車を止めて、普段は板の橋を渡ってそっち側に行くが、その時に向こうにクマの姿を見た」
「恐怖を感じた」
新米の収穫に向けて、人気の銘柄米「ひとめぼれ」を育てていた田んぼに、突然、クマが現れます。
「黒い物体が動いている。『もしかしたらクマかな』と。向こうからまさか寄って来るとは思わない。かなり距離があったから」
ところがクマは、あっという間に近付いてきます。
「どんどん私のほうに近付いてきて『あれ?』と」
佐藤さんは、すぐさま、軽トラックの車体に身を隠します。
「さすがにここまで来た時には3メートルくらい。どんどん近付いてきた時にはさすがに恐怖を感じた。クマの人的被害も見聞きしていたので、もし飛びかかられたら大変なことになると」
幸いクマは田んぼの奥へと走り去って行きました。そのおよそ4時間後…。
クマが出没した場所から3.5キロほど離れた、東北自動車道のインターチェンジ付近で、大型トラックと体重100キロほどのクマが衝突し、一部区間がおよそ2時間半にわたり通行止めになりました。
コメ農家の佐藤さんは、新米を収穫するまで警戒を続けるといいます。
「クマよけスプレーは買おうと思っている。油断できないので」
クマと新幹線が衝突
30日は、クマが新幹線に衝突する緊急事態も起きています。
JR東日本によりますと、午前7時半ごろ東京行きの秋田新幹線こまち10号が秋田駅を出発してからおよそ10分後、秋田市河辺付近で線路内にいたクマと衝突しました。
運転士がクマを見つけて緊急停止しましたが、衝突したということです。
乗客200人にけがはありませんでしたが、この事故で一時運行に遅れが出ました。
山手線内でもクマの衝突による遅延情報が表示され、居合わせた人は驚きを隠せません。
撮影した人
「東京にいながらも驚きがあって思わず写真を撮った。『えっ』と一瞬声が出るような感じ。私自身初めて見たし、『そんなことある?』と。アーバンベアが下りて来ていると改めて実感した」
男性「顔面を襲われた」
関東では、人への被害も相次いでいます。
栃木県那須塩原市で、午前5時すぎ、70代の男性がクマに襲われけがをしました。
周辺住民
「顔面をひどくやられたと」
男性は、顔から大量に出血していたほか、腹からも血が出ていたということです。
周辺住民
「(Q.(クマが出たのは)あの竹やぶ?)タケノコを食べに来ている」
器用に木の実食べるクマ
この時期は、タケノコ採りでクマと遭遇して襲われる被害が懸念されています。
クマを30年以上観察している野生動物写真家の佐藤嘉宏さんは、警鐘を鳴らしています。
「夏になると若干食べ物が少なくなってくる。その前にタケノコを一生懸命食べて体力をつける時期。こちらがクマに気付かずに歩いて接近した場合は、クマも驚いてしまう。出会い方によってはクマが防御的に攻撃してくる場合も」
これは今月、佐藤さんが岩手県内のダムの近くで撮影した映像です。大きなクマが道路脇に植えられたオオヤマザクラにのぼり、実を食べています。
「(実を)口元に引き寄せるために木の枝を引っ張ってバキッと折っている状態。器用だし力もあるので、我々の腕くらいの太さの枝をちょっとかじったくらいで引っ張って折ってしまう。すごい力」
各地で「山開き」が行われる夏は、特に警戒が必要だと訴えます。
「クマは基本食べ物を求めて動いている動物。その時期に食べ物がある場所に入ることは要注意。登山の場合は鈴を付けて、会話、笛など、こちらの存在を知らせることが必要」
(2026年6月30日放送分より)
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