3日、中道改革連合の小川淳也代表は記者団の取材に応じた。小川代表は冒頭、与党の国会対応について「全く誠意を欠き、慎重さ、丁寧さを欠くという認識」を示し、「正当な主張、正当な権利として、抗議の退席、抗議の欠席ということは、この国会においても時として表現しなければなりません」と主張。国会正常化への取り組みについて述べるとともに、皇室典範改正案の審議に必要な環境作りについても同様の考えを示した。
【映像】「麻生家が藤原家になる」に言及した瞬間(実際の様子)
記者団からは国会の会期延長論や国会正常化の条件、さらに中道改革連合と立憲民主党、公明党の3党による合流協議のスケジュール感などについて質問があり、小川代表はそれぞれへの見解を述べた。
続いて、皇室典範改正案に関し、皇位継承権や配偶者の問題を含めた審議への臨み方や現時点の法案の賛否を問われると、小川代表は「あらゆる法案の賛否については、一義的には現場での議論を尊重してここまで来ていますので、その原則は変わりません」とし、「今日の午後、本部で賛否も含めて議論する予定ですので、その議論の行方を待ちたい」と答えた。
その上で、小川代表は個人的な感想・見解として2つの問題点を挙げた。1点目として、女性皇族が結婚後も皇室に残る場合のご家族の身分・位置付けについて「立法府の総意としては今後の検討課題であるというのが私の認識」としつつ、政府案に関し「住民基本台帳法に掲載するということ自体が、もはや一般国民であると宣言するような効果を持つ」と指摘。新たな合意形成までの暫定措置であるという位置付けが明確になる記載ぶりにすべきだったとの考えを示した。
2点目として、皇族の養子となった旧宮家男系男子の次世代(子ども)に皇位継承権を認めるかどうかについても、今後の検討事項とされていたとし、政府案の記述は「立法府内で相当苦労して、各党、様々協議と譲歩を重ねて至っている一定の結論の枠外にある」と主張。「養子から生まれた子どもさんの皇位継承権のあり方については、新たな合意形成ができるまでの間、当分の間、『現在の皇位継承に関する規定は適用しない』という記述を置くのが誠実な態度ではないか」と述べ、「以上の2点について政府の対応が不誠実であるというのが私の見解です」と語った。
さらに記者から、中道改革連合の野田佳彦前共同代表がインタビューで自民党の麻生太郎元総理が昨年創設された三笠宮寬仁親王妃家の当主である寬仁親王妃信子さまの兄であることを踏まえ、「麻生家が藤原家なる」という表現で批判したことや、さらに女性皇族の結婚後に住民基本台帳へ明記することが「女系女性の道を途絶えさせる狙い」「ジェンダー観からしても女性に対する冒涜ではないか」と指摘されていることへの受け止めを問われた。小川代表は「野田さんはおそらくその点を指して、『麻生家が藤原家になるんじゃないか』という表現をもって批判されたと思う」と言及。その上で、「世の中の受け止めがそうならないように、また天皇陛下はじめ皇室の方々が直接それを意見表明されることはないと思いますが、しかし、我々一般国民にせよ皇室の方々にせよ、まかり間違ってもそのような受け止めにならないことを願いたい、祈りたいと思います」と述べた。
続けて、政府案は立法府の総意として苦心してまとめたものを忠実に法的に再現すべきであるとし、「手抜きなのか、それとも意図があってのことなのか、そこの誠実さに欠ける。したがって、ご指摘のような批判も起こりかねない状況にあるということを懸念しています」と回答。ジェンダーの問題に直接還元することには慎重な姿勢を示しつつも、女性皇族が結婚後に皇室に残られた場合のご家族の身分については今後の重要な検討課題であるとし、その観点に立っていないかのような法的表現は誠実さに欠けると重ねて批判した。
改めて記者から、皇位継承権や住民基本台帳への明記、復帰した子どもへの皇位継承権といった案が出されることを想定していなかったか確認を求められると、小川代表は「私の思いで申し上げれば、当然、立法府の総意は忠実に法的に表現される、再現されるものだと、その前提で様々向き合ってきたという経緯があります」と答えた。
また、別の記者から「騙し打ちではないか?」「旧華族の復活のような形での皇位継承権を認めるようなことが本当の民意に沿うのか」と問われると、小川代表は「そう取られかねない不誠実さが潜んでいるというのは、先ほど来ちょっと私が今の立場で、この立場でどう表現するかは私も気を付けて物を言ってますが、少なくともそう取られかねない不誠実さが潜んでいると、誠実ではないというのは再三申し上げてる通りです」と応じた。
(ABEMA NEWS)

