
最高時速500キロ、品川・名古屋間を最短40分で結ぶリニア中央新幹線。
【画像】“空白の8.9キロ”知事交代で前進…リニア静岡着工へ大詰め

神奈川県相模原市には、新駅建設の現場を一望できる広場があります。地下30メートルの深さに作られる駅は、ホームが2つと線路となるガイドウェイが4本。全容がイメージできるほど、工事が進んでいます。
品川から山梨・長野・岐阜を経て、名古屋まで。全長285.6キロのうち、約86%がトンネルです。
5月には、品川方面に向かって掘り進められていた山梨県内のトンネルが貫通しました。

その一方で、いまも存在するのが“空白の8.9キロ”。
山梨県と長野県にまたがる南アルプストンネルのうち、静岡県内は工事が始まっていません。
この区間をめぐっては、川勝平太前知事が、大井川の水資源への影響などを理由に、約9年にわたり、着工反対の姿勢を示し続けてきました。
しかし、おととし、川勝知事が電撃辞職すると、潮目が変わります。

静岡県 鈴木康友知事(おととし6月)
「スピード感を持って対処していきたい」
その後、JR東海は、静岡駅に停まる新幹線『ひかり』を増やすという県へのメリットを打ち出します。
今年1月には、大井川の水の量に影響が出た場合、機能回復や費用負担をJR東海側が行うことで合意。大井川流域の住民に向けた説明会も先月までに終了しました。
1日、鈴木知事は、JR東海と面会しました。
静岡県 鈴木康友知事
「一定の理解が進んだものと思っている」
大詰めを迎えた着工への判断。3日、静岡県議会では集中審査が行われました。

静岡県くらし・環境部 村田智紀参事
「まさに、これからが本番という意識の下、適切な環境保全措置を実施し、環境への影響が低減されるよう、県としてもJR東海に取り組みを継続的に監視し、対策を求めていく」
鈴木知事は、今月7日に静岡工区の着工容認を正式に表明する見通しです。
当初は、来年開業を目指していたリニア中央新幹線。JR東海によります、資材や人件費の高騰に加え、難工事への対応のため、総工費は当初の倍の11兆円に。静岡工区では、着工から完成まで、少なくとも10年はかかる見込みだということです。
