——改めてフローラを演じる上での役作りや、カロリーナ役の高橋李依さんとの掛け合いについて伺えればと思います。
白石:役作りとしてはすごく難しくはあったのですが、フローラとしてはカロリーナが何を言っても腹が立ってしまうが故に、「何を言われてもこちらの気持ちは変わらないぞ」と、常にかかっていくような気持ちで演じていました。
改めて掛け合いをした場面を見てみると、カロリーナが静でフローラが動と言いますか。「あなたなんて生まれなければよかったのに」という憎しみの感情を、移動中の馬車の中であってもぶつけてしまうほどにあって。
——カロリーナが生まれてからずっと、フローラはその感情を抱えていたわけですからね。
白石:彼女の中には常にその気持ちがあって、(第1話時点の)その場で生まれたような感情ではないことは確かです。2人きりになる機会もなかったから話すことはまずないですし、聞きたいこともなければ、存在自体消えてほしいという……私自身、普段生きていて抱くことのないような、とんでもない感情ですが(笑)。そんな感情を常に心に置きながら、演じておりました。
——脚本を拝見したところ、序盤はカロリーナのモノローグが多いですが、後半はフローラのモノローグも増えていきますよね。
白石:マーカーで(アフレコ台本上の)フローラのモノローグの部分が毎週真っ黄色になりました。要所要所に難しい用語も出てくるので、せっかくいい感じにできていたのに「今のところちょっと噛んじゃったかもしれない!」ということもあって、大変でした(笑)。
——放送で拝見するのを楽しみにしております。白石さんの演技が込められることで、フローラの心情の変化も見ていてより感じ取っていけるのかなと。
白石:フローラにも、陰でしていた努力や、こうなりたいという部分がありつつも、カロリーナが幸せになっていく姿を見ていくことで、より一層これまでとは違った憎悪が湧いてきてしまって。
カロリーナの状況が変化し、フローラもそれに振り回されて変わっていき、理想の自分と今の自分が違うことへの苦しみみたいな感情を持つところも見ていただけると思っています。そういった部分も応援しながら見守っていただけると幸いです。
もちろん、カロリーナとエド様のやり取りにとてもキュンキュンできる物語で、不器用でピュアなお互いに無自覚な2人を見て、ときめきの気持ちも生まれる素敵な作品になっていますので、純粋にラブストーリーの部分もぜひとも皆様に楽しんでいただきたいなと思っています。
カロリーナとエドワードが迎える未来に加え、憎悪の感情を抱いていたフローラがどのように変わっていくのかにも注目して、『無自覚聖女』のストーリーを楽しんでみてはいかがだろうか。
取材・撮影・テキスト/kato
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