選択的シングルマザー(46)“精子提供を受けた出生”を伝える絵本を作ったら→当時5歳の娘が見せた“予想外の反応”

わたしとニュース
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■当時5歳の娘に自作絵本を読み聞かせ→娘が“初めての経験”後に取った行動は

 この絵本には、子どもの名前を書き込める箇所が4カ所設けられており、一番伝えたい「あなたは愛されて生まれてきたんだよ」という強いメッセージが込められているという。この自作絵本を娘(当時5歳)に読み聞かせた時のことを、ジュリさんは次のように振り返る。

「絵本を作った時に読んだんです。読み聞かせて、いろいろ話をした後に娘が泣いたんですよ。泣いていたから、『ごめんね。嫌な気持ちにさせちゃったかな』と言ったら、『すごく感動して泣いたんだよ』『感動して泣いたのは初めてだから、自分でもわからなかった』と言ってくれたんです。それで、ある日気づいたら、絵本の裏表紙に『ママありがとう』とメッセージを書いてくれていたんです。私の気持ちが伝わったのかな。ちゃんと子どもに向き合うことが大事なんだなと(感じた)」

 精子提供を受けたという“出生告知の絵本”を読んだ娘(当時5)からは、たくさんの質問を受けたという。

「『このページに出てくる男の人はどんな人なの』と人物像を聞かれたり、『今どこにいるの』とか『私がお星さまになってママのお腹に入っていった時はどんな気持ちだった』と、そういう話もした。もう5歳だったので『本当はどうやって赤ちゃんができるの』といった性教育に近いような質問も来たりしましたね」

 このジュリさん自作の絵本について、三輪氏は「大事なのは“愛されて生まれてきた”と伝えること」「自分の出自、出世の由来を知るのは、子どもにとって大事な権利だと思うし、その子どもにとって大事な権利を侵害しないように、すごく配慮された絵本だと思った」とコメント。

 現在8歳になった娘からは、今も日常的な会話の中で、不意に「どんな人だったの」などと父親のことについて質問を受けることがある。その度にジュリさんはごまかさず、真剣に答えるよう心がけているという。

 さらに、父親に「会いたいと思うか」についても日常的に本人の意思を確かめるようにしている。娘に気を遣わせない配慮をしつつ、成長の過程で本人が「ルーツを知りたい」と望む時が来れば、実際に連絡を取るなどの判断も必要になると考えていると話す。

 ジュリさんのこうした姿勢に対し、三輪氏は「すごく真剣に人生を生きているなと。やっぱり妊娠することは大変だし、出産も大変だし、育児も大変。難なくクリアしていく人もいる。でも、ジュリさんは一つひとつに真剣に向き合ってきたからこそ、その延長線上に子どもと向き合うというのが自然にあるのだと感じた」。

 多様な家族が増える中、「子どもの出自を知る権利」がより一層重要な論点となっている。現状に追いついていない法の整備が求められている。

(『わたしとニュース』より)

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