その実験映像では、檻の中に捕獲されたクマが生地を噛み、爪で激しく引っ掻くシーンが映し出されていた。
「6月の半ば頃に『クマ捕まりました』と猟友会の方、快く受けてくださった方にやってもらったら、初っ端から食いついて怒っている。怒りどころが何もないからものすごい勢いで引き裂いたり、噛んだりすごい状態」
大阪工業大学工学部との実証実験では、ツキノワグマの爪で生地の耐久性を確認したが、生きたクマでの実験はさらに得るものがあった。
「クマは一回で終わず、また違う角度からこうやって(襲って)くる。怒ったクマが生地をどんなふうにするかというのが一番知りたかった」
その後、生地を回収して耐刃性を確認したところ、クマの攻撃を受けても貫通していないことが確認された。
「防護服を作っている会社なので、危険なところで働かれる方の作業服をすでに作っている。なのでカミソリやカッター、ナイフで切ったらどれぐらいの状態かというのは実験ができた。だからと言って、何重も重ねて分厚いものにして動けなくなったら意味がない。まがいものは出せない」
付属池田小児童殺傷事件の教訓
