「いつの時代の伝統?」谷口氏が指摘する“パワーワード” による思考停止状態
国会では野党が「なぜ女性天皇はダメなのか」「男尊女卑そのもの」などの追及もあったが、政府側は「(国会の)議論の取りまとめに沿って法案を作成、女性差別とは関係ない」などという答弁に終始した。
この姿勢に対し、法学者の谷口真由美氏は「伝統という言葉を出されると、私たちは『だったら仕方ないね』と騙されて思考停止してしまいがちだが、思考停止してはダメ」と指摘。
「皇位継承が男系男子で紡がれてきたことを『伝統』と言うが、そもそも『伝統』って何?『伝統』は大切な面もあるけれど、それが現代社会にそぐうかどうか、いろんな『伝統』が形をかえている。その時代の国民の感性に合わせるからこそ『象徴』だという点が重要。今の天皇陛下もそうあろうとして公務に臨まれてきたと思う。一方で、男系男子に固執する人たちがいう『伝統』は、十二単を着ていた人達の時代の制度が今の時代にそぐうというのか。伝統を重視する人達は、例えばロウソクで生活しているか、クーラーの効いた部屋で暮らしているのか。一方では、その人たちも生活の大部分を現代化させておきながら、自分たちに都合が良い部分だけ『伝統だから変えられない』と言うのは論理的に通らない」(谷口氏、以下同)
さらに谷口氏は、憲法が掲げる「男女平等」という理念と、皇位継承が男系男子のみとすることに固執する皇室制度が矛盾し、真っ向から対立している点についても、「政府の答弁が説明になっていない、答弁をそれらしく言っているだけだ」と指摘した。
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