■【防衛術3:インフレに負けない資産運用】「現金は目減りする」時代の選択肢として「個人向け日本国債」
3つ目のポイントが「インフレに負けない資産形成」だ。酒井氏は、インフレ局面では株価が上昇する傾向にあるため、外貨の投資信託なども有力な選択肢になると解説。その一方で、投資に馴染みのない人でも手を出しやすいミドルリスク・ミドルリターンの中間的な選択肢として「日本国債」を推奨した。
「インフレに負けない資産運用、所得形成を意識的にやっていかなければいけない。そういう局面だと思う。インフレが続く経済というのは株価が上がっていく。現金かオルカン、外貨の投資信託かというのは少し極端。その間の『ミドルリスク ミドルリターン』という中間的なイメージの選択肢として、金利が上がってきているので、『日本国債』というのもそろそろ考えてもいい時期」
ニクヨ氏も、ただ銀行に預けておくだけでは、知らない間にお金の価値が失われていくというインフレの恐ろしさに警鐘を鳴らす。
「インフレになったのは大きい。ただ、円で預金していても十分な金利がつくならともかく、現状は金利がほとんどつかない状態。お金の額面自体は変わらなくても、10年後や20年後に買えるものが減ってしまえば、それは実質的に価値が目減りしていることを意味する。もちろん現金はある程度必要だが、必要な分以外は何か別の資産に変えておいた方がいいのではないか、という意識を持つことが大切」
「さらに視野を国際的に広げてみると、円だけで資産を持っていても、米ドルなどで考えればその価値は日々変動している。『自分は運用していない』と思っている円預金も、実は為替の影響で毎日価値が変動している。そうした意識を持つことで、投資への一歩を少し踏み出しやすくなるのではないか」
物価上昇のスピードが預金金利を上回れば、10年後の100万円で買えるものは確実に少なくなってしまう。だからこそ「運用しないリスク」を認識することが大切だ。
(『わたしとニュース』より)
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