無差別殺傷計画の男(53)を逮捕…心理的背景にある“リスクとコスト”「踏みとどまる要因がない人」「誰かに止めてほしい心理も」犯罪心理学者が指摘

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 毛利容疑者について、「本人がリスクとコストをどれくらい意識していたのか?それが一番重要なポイントになってくる」と語るのは、刑務所で1万人以上の心理を分析してきた犯罪心理学者の出口保行氏だ。

「犯罪の動機を形成するのは誰にでもあること。私にだって山ほどあるが、その時、人というのは何で踏みとどまるのか。犯行の動機を持つことは誰にでもある。私だって同じ。その時に何が要因になるかというと2つの要因がある。それが“リスク”と“コスト”の2つ」(出口氏、以下同)

「リスクというのはそれを実行して、実際にやってしまえば警察に検挙されてしまう危険性の高さ、これがリスク。もっと大事なのはコストのほう。犯罪を説明する時に、昔は経済学の理論などを持ってきて、コストパフォーマンスで説明した。このくらいの力でこんなに儲かるんだったらやるし、こんなにお金、労力をかけてもこれしか儲からないんだったらやめた、という考え方。要はコスパ。ところが刑務所で受刑者たちに会って話をしている時に、コスパで説明した人は一人もいなかった」

 コストとは実行によって自分が失うものの大きさで、それは「信用」「仕事」「家族」「友人」などがあるそうだ。「容疑者の今までの生活を見ていると、社会との接点があまりない。例えば、挨拶をしても挨拶をし返してこないとか、いろいろなこと。社会との接点がないということは、それを裏返して考えてみると社会に対する不信感だったり、社会に対する敵意だったりするものが非常に強いタイプだと言える。となると、なおさらコスト感というのが非常に低い。これをやって自分が社会から切り捨てられる。いいえ、私はとっくに切り捨てられています、という風に考えてしまう。だとすると一線を越えて事件化してしまう」と語った。

「誰かに止めてほしい」という思いもあった?
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