
今年2月に南鳥島沖の海底から回収された泥から、希少なレアアースが確認されたことが分かりました。近く分析結果が公表される見通しです。
【独自】南鳥島沖の泥から重レアアースを確認 近く分析結果を公表
実用化に向けた動きが加速

泥の回収に成功していた探査船「ちきゅう」。海洋研究開発機構が回収した泥の成分を分析し、関係者によると、この泥から希少なレアアースの存在が確認されたということです。その1つに「イットリウム」があります。
経済部 平山明秀記者
「イットリウムは希少な物質で、中国が世界の生産量のほとんどを占めている。さまざまな用途で使われていて、LEDランプや半導体の製造装置のコーティング、白内障の手術や肌のシミを取る医療用レーザーが代表例。混ぜることで材料が熱に強くなるので、燃料電池やジェットエンジンにも不可欠とされている」

今後の技術革新においても欠かせないレアアースの回収に成功したことで、今後の実用化に大きな期待が寄せられます。
(7月22日更新)
南鳥島沖の泥から重レアアースを確認
2月、探査船「ちきゅう」が南鳥島周辺の深さ6000メートルの海底から泥を回収し、海洋研究開発機構は成分の分析を行いました。
関係者によりますと、当時回収された泥からは半導体の製造装置などに使用されるイットリウムなど重希土類と分類される希少なレアアースが確認されたということです。
世界の供給を握る中国はこうしたレアアースへの輸出規制を続けていて、政府は供給元の多角化を進めています。南鳥島沖では、過去に行われた海底の地質調査でイットリウムなどのレアアースが確認されていました。
今回、回収した泥からも希少なレアアースが確認されたことで事業化に向けた動きが加速することになります。内閣府は、来年2月の実証試験で事業として採算が取れるのかなど、経済性を評価する予定です。
(7月21日更新)
レアアース泥の回収成功 映像を公開
2月2日、探査船「ちきゅう」がレアアースを含む泥の回収に成功し、海洋研究開発機構は泥を採取する様子の一部始終を公開しました。
取り出した容器には茶色の泥が詰まっています。これはJAMSTEC(海洋研究開発機構)の探査船「ちきゅう」が南鳥島近海の水深約6000メートルで採取に成功したレアアースが含まれる泥です。
1月12日に出航していた探査船「ちきゅう」は深さ6000メートルの海底までパイプを伸ばし、海水を送り込むことで海底で固まっていた泥を崩し、回収しやすい状態にして船に引き上げるシステムを備えています。
(2月2日更新)
探査船が南鳥島沖に向け出航

1月16日、南鳥島周辺の海底からレアアースを含む泥を吸い上げる試験を行うため、探査船「ちきゅう」が静岡県の清水港から出航しました。
「ちきゅう」は数日かけて南鳥島に向かい、水深6000メートルでレアアースが含まれる泥を採取する独自のシステムの試験を行います。
実際に水深6000メートルの圧力がかかる場所でも機能するかなどを検証します。
内閣府戦略的イノベーション創造プログラムの石井正一プログラムディレクターは、「世界初の連続的に6000メートルの海底からレアアース泥を揚泥するという大きな課題をクリアしたい」と話しています。
(1月16日更新)
「国産レアアース」求め世界初の試みが始動
レアアースの国産化を目指す一大プロジェクトが、東京から遠く離れた南鳥島周辺で、本格的に動き出しました。
これまで、資源探査や海底の掘削調査などを行ってきた、地球深部探査船「ちきゅう」。南鳥島沖には、「産業開発が可能な規模のレアアース」が眠っているとされ、今回、試験的に採掘し将来の国産化を目指します。
レアアースは、高性能の磁石や光学機器などに使われ、電気自動車やパソコン、スマートフォン、防衛分野では戦闘機など、ハイテク製品に欠かせない鉱物資源ですが、その生産は実質的に中国の独占状態で、外交の取引材料として利用されてきました。
(1月11日放送)
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