演歌歌手の山川豊(67)は2024年1月、ステージ4の肺がんを公表した。密着取材を通して、「藁(わら)にもすがる思い」という言葉のリアルを垣間見た。
山川の元には、ファンの方から思いのこもった千羽鶴が差し入れられている。「ありがたいことに。1000ですよこれ、細かい」と、瓶に詰められた小さな鶴や千羽鶴を見せてくれる。そしてカバンには大量のお守りが。「みんなに守られているんだよ、みたいなね」。
がんを知った人たちからは、差し入れの数々が届く。「いろいろな物がある。これも知り合いの歌い手さんから」とつかんだのは、真菰(まこも)。しめ縄やお盆の飾りとして使われてきたイネ科の植物で、健康茶として紹介されることもしばしばだ。
他にもハチミツを勧められればハチミツを、ニンニクが良いと言われればニンニクを、藁にもすがる思いで実践してきた。「良いっていうものは全部やっています」。
某日、山川の姿が千葉県の寺にあった。祈とうを受けた後、「なんか心が晴れました。スカッとする。やったもん勝ちですよ。治そうという気持ちを持つことが大事」と話す。
がん闘病に良いはずだと勧められたお水を、ペットボトルにくんで飲む。そして高台にのぼり、景色を眺めつつ「これは圧巻だ、すごいわ。何かあった時には海に行きますね。自分が生まれたところってそうですよ。ここから本当に一山二山、試練があると思うし、それを乗り切っていかないといけない。『絶対泣かないぞ』と決めましたから、笑って死んでいきたいね。そんな思いでいますよ」と意気込んだ。
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