名門・一橋大学を卒業後、気象予報士として活躍する千種さんは、26歳の時に1000人に1人と言われる「早発閉経」と診断された。当時は「子どもが欲しいって思ってるのに、なんでその未来が描けない、なんで私なんだろう」と絶望的なショックを受け、誰にも打ち明けることができなかったという。
将来子どもを授かるため、千種さんは1人で卵子を育て採卵する不妊治療を開始。毎日決まった時間に自分のお腹へ排卵誘発剤の注射を打ち続け、時には勤務先のトイレで打つこともあった。病院の待合室で仲睦まじい夫婦に囲まれる中で孤独感を深め、子ども連れを避ける生活を送っていた。
治療開始から2年後、最後の望みをかけて卵巣の一部を取り出し原始卵胞を活性化させる手術に臨むも、医師から原始卵胞が1つもなかったことを告げられる。
精神的・身体的な限界と、全額自費でトータル300万〜400万円ほどの費用をかけた末、29歳で不妊治療を断念。千種さんは「絶望した」と当時の苦悩を振り返り、女性としてのアイデンティティが揺らいだ過去を告白した。
この記事の画像一覧こんな記事も読まれています

