以前から瞑想に興味があった堂前は、完璧な暗闇の中で外からの情報を遮断し、ひたすら自分と向き合う「ダークネス・リトリート」の存在を知る。海外には専門施設があるもののスケジュール的に渡航が難しかったため、山梨県にある一棟貸しの宿泊施設を借り、自らの手で「暗黒ハウス」を作り上げることに。堂前はすべての窓に遮光カーテンやテープを隙間なく貼り巡らせて光を完全に遮断。さらに、万が一の精神的トラブルに備えて看護師が待機するという万全の体制も整えられたと言う。
最初は暗すぎてオバケの恐怖心に襲われた堂前、そのまま体感で8時間ほど睡眠し、起きて空腹を満たすと恐怖心は薄れたものの雑念ばかりが浮かび思ったより集中できない時間が続いたという。
暗黒空間に入って約24時間が経過したと推測される頃、ダラダラと仮眠を繰り返していた堂前の脳内に大きな変化が訪れた。堂前はその時のことを「集中してるけど何も考えてない」「すごいゾーンみたいな感じにはいった」といい、脳みそごと暗闇に溶け込んだような深い境地に入ったような感覚に陥ったという。
「無に入ったかもしれない」というこれまでにない心地よさを実感した堂前は、「思考能力があるから人間は苦しむのではないか」「『死』というゴールに向かってただ生きればいいのに」「死ってそもそもゴールか?スタートじゃない?」といった哲学的な思考が脳内にたくさん溢れ出してきたという。
堂前は「問題がないけどテストがスラスラ解けている状態」とその時の不思議な感覚を説明。そして「あぁー! 悟りそう!」と思った瞬間、「崩れていって…これ最年少悟りちゃうん?」と悟りに入りそうだったにも関わらず、その直後に芸人特有の思考や「悟り芸人」として番組出演することなど余計なことまで考え始め、「ダメだ」と思い、元の「無」の状態に戻ろうとしたという。
しかしその状態に戻るには「絶対無理」と感覚で実感し、そこから「本当に地獄」だったと告白。「早く終われ、タバコ吸いたい、ラーメン食いたい」という煩悩に苛まれ、現状を変えようと仮眠をとったり暗闇の中で突然三点倒立を敢行した堂前。すると女性の叫び声のようなものが聞こえて寒気が走り、恐怖でパニックに陥った。
終了後に確認すると、それはカメラで観察していた看護師が、堂前の突然の三点倒立という行動心理学的な奇行に驚いてあげた声だったことが判明し、スタジオの爆笑を誘っていた。
