■「パーテーションの要望を取り合ってもらえない」被災地で起きた性被害
避難所では、周囲に遠慮して声を上げにくい環境が、深刻なトラブルを助長している。数々の被災地で支援活動を行ってきた認定NPO法人レスキューストックヤードの浦野愛氏は、過去の被災地で実際に起きた若い女性からの悲痛な訴えを紹介する。
「30代の若い女性の方が避難所で寝ていたら、知らない間に隣に男性が立っていて、じーっと自分の寝顔を見ているということがあった。気持ち悪いので『パーテーションが欲しい』と避難所の運営に申し出たが、『パーテーションなしで仲良くやっている避難所なんだから、今さらそんなこと言わないでよ』と取り合ってもらえなかった」(浦野氏、以下同)
さらに、屋外に設置されたトイレでもトラブルが発生したという。
「夜、外の仮設トイレに行こうとしたら、後ろから抱きつかれるということも。これは女性だけの話ではなく、男性でも子どもでもあった」
こうした可視化されにくい避難所での性被害について、三輪氏はいかなる理由があろうとも許されるべきではないと強い口調で批判する。
「避難所での性被害はこれまでなかなか可視化されてこなかったが、実際に起こっている。どんな状況であれ性被害は絶対にあってはならない。被災という状況に乗じて何か怖いことをする加害者ついては、きちんと声を上げていかないといけない」(三輪氏)
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