■子育て世帯の半数以上が「一人っ子」に 立ちはだかる「2人目の壁」の現実
現在の子育てを取り巻く現状について、公益財団法人「1more Baby応援団」評議員で、厚生労働省「共育(トモイク)プロジェクト」推進委員会座長を務める羽生祥子氏は、「2人目を産むにはやはり壁がある。なぜこうなっているのかという謎はない」と断言する。
羽生氏は若い世代の意識について、「16歳から30歳くらいまでの国の調査では、結婚後や子どもが生まれても働き続けたいという希望がどんどん増えており、ポジティブな理由で働き続けたい人は7割ほどいる」と説明。その上で、「問題は共働きというよりも、女性が家事・育児を全部1人でやる『ワンオペ』が初期設定となった上で、働き続けようとか子どもを1人、2人と考えることが、壁の根本的な原因ではないか」と分析した。
番組では、仕事や家庭の環境から2人目を産む気持ちがなくなってしまったという、6歳の娘を育てる30代のおくやまはるかさんが出演し、自身の体験を語った。
おくやまさんは、「2020年のコロナ禍に一人娘を出産し、翌年にはフルタイムで働いていた会社に復帰した。0歳で保育園に預け始め、そこから仕事、転職、引っ越しとバタバタしている間に、2人目を産みたいという気持ちがだんだん薄れていってしまった」と経緯を明かした。
もともとは2、3人子どもがいてもいいと考えていたというが、「平日もギチギチで余裕がなく、休日も平日にできなかった家事をしたり、(翌週の)平日に戻っていくための回復するだけの休日になってしまったりと、とにかく精神的に余裕がないことが辛かった」と吐露する。さらに、家事の分担については「夫とほぼ半々で分担しワンオペではなかったが、それでもしんどくて何度も夫と喧嘩した」と振り返る。
また、一人っ子であることに対する周囲との違いについて、「幼稚園のクラス決めできょうだい構成を申告する際、周りは2人、3人とたくさん産んでいるママさんが多い地域なので、マイノリティである自分に対して『なぜ私は他の人ができていることができないのだろう』と罪の意識を感じることもある」と語った。
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