■若くして出産・子育てに専念できる環境は作れる?
おくやまさんの体験に対し、スタジオのコメンテーターからは様々な視点から問題提起と解決策が示された。
2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏は、構造的な問題について「30年前は20代で子どもを産む人が多く、30代で産む人は少なかった。しかし今は30代がとても増えており、35歳から高齢出産と言われるように、医学的に女性の体が出産に適していない状態になりやすくなっている。金がないと結婚できず、(奨学金など)大学卒業後の借金を返し終わるのが30代となると、初産から高齢出産コースに行ってしまう。社会が若者に借金をさせていることや、若い人たちにお金がない問題のほうが大きい」と指摘した。
さらに、子育ての負担軽減についてひろゆき氏は、「ワンオペが大変というのも、金があれば解決する話だ。フランスでは収入が低い人でも安い時給でベビーシッターを雇え、行政がお金を出してくれる。日本でもお金を何とかする方が早い。国が『1人産んだら1000万円』を給付すれば、子育てに専念して主婦になってもいいという選択もできる」と提案した。
ソフトウェアエンジニアでタレントの池澤あやか氏は、都心部における住環境の壁を強調する。「共働きで子ども1人なら都内で家を借りられても、子ども2人分の部屋を用意するとなると遠い所に住まざるを得ない。そうした瞬間に職住近接が崩れ、どちらかが仕事を諦める必要が出てくる」と語り、住宅費のサポートやリモートワーク制度の拡充が子育て世帯の味方になるとの見方を示した。
専業主婦を経て40代で再就職を果たしたSEKAIA株式会社CEO・薄井シンシア氏は、「子どもがいてもいなくても、我々全員には24時間しかない。子どもが生まれれば当然みんな余裕がなくなる。30代の子育てをしている時期に、全てのことをパンパンに詰め込まなくてはならないのかと問いたい。子育ては期間限定で今しかできないが、仕事は後からでもいくらでもできる」と述べ、キャリアダウンを含めた働き方の見直しを提言した。
これに対し池澤氏は、「自分のキャリアを継続してお金を稼いでいきたい人もいれば、単純にお金がないから働かざるを得ない人もいる。また、離職すると給料がすごく下がる実態がある」と、現代の労働環境における切実な事情を代弁した。
羽生氏は、国際比較の観点から「日本の女性は有償労働時間がものすごく長いのに、家事・育児のワンオペの時間も男性の何倍にもなり、自分自身の時間や睡眠時間が異常に短い。そこを削ってやり繰りしている。自分自身の時間という意味では、ほぼゼロだ」と過酷な実態を指摘する。
その上で、今後の働き方のあり方について羽生氏は、「共育て・脱ワンオペ」を提唱。「柔軟な働く時間と場所が必要だ。辞めるか続けるかのゼロか百かではなく、『今月は繁忙期だから残業する』『今週はパートナーの体調が悪いから自分が家事をやる』といったように、個人で決められる裁量を広げてほしいというのが、共働きで共育てをしたい女性たちの上位の希望に来ている」と語り、男女双方がライフステージに合わせて柔軟に働き方を選べる社会構造への転換が必要不可欠であると述べた。
(『ABEMA Prime』より)

