——東内さんがアニメの第1期をご覧になった感想についてお聞かせください。
東内:実は私、仕事は声優以外やったことがないんですね。バイトもしたことがなくて、お金をもらうということを本当に声優の仕事でしか知らないんです。
ですので、『株式会社マジルミエ』の第1期はカナちゃんの成長譚ではあったんですけど、会社の中にこういう人がいるとか、「なるほど、営業ってこんな感じのことするんだ」とか、名前では聞いていたものを「働き方ってこういう感じなんだな」と興味深く見ていました。
声優業界に入る時の気持ちって、会社に新卒で入る感覚とは多分違うと思うんですよ。だから、私が多分もう一生得られない感覚をカナちゃんが感じていて、それを追体験させてもらった感じでしょうか。越谷を中心にして見てはいたけれども、感情移入するのはカナちゃんの方で見たくなっちゃうというか、そういう不思議な魅力がありましたね。
「越谷を見るぞ!」と思って見ていてもそうだったから、それだけ素敵な作品だなとも思いますし。それこそファイちゃんが演じる桜木カナというキャラクターがとても魅力的で可愛いなと思ったからこそ、「このカナちゃんが頼りにしたい越谷先輩とはこうなんだ」というのを、自分の中でしっかり見ておかないとな、と思いながら見た覚えがありますね。
——思わずカナに感情移入させられたと。では、東内さんが考えるカナの魅力はどんなところにあると感じましたか?
東内:いやもう正直、越谷にないものを全部持っていると思っていて。親とか家庭環境とか、そういうものも全部含めて、まったく違う育ち方をしてきて同じ会社に入ってきた子が、自分の背中を追いかけてきてひたむきに頑張るというところは信じられないぐらい可愛いなと思って。とにかく可愛い。とにかく可愛い!(笑)
でもカナちゃんは悩んでいて、その答えを明確に越谷から教えてもらえることはなくて。越谷からもらったもので自分の中の正解を見つけていくという頼もしさもあって、最後まで見たらかっこいい子だなと思ったという印象ですね。
——ありがとうございました。続いてファイルーズさん、いよいよ始まった第2期ですが、どんなお話になって注目ポイントはどこなのかを教えてください。
ファイルーズ:第1期はカナが中心のお話だったんですけれども、第2期からは越谷のバックボーンもわかってきたりするので、そこも注目してほしいですし、魅力的な新キャラクターが登場しますので、それがマジルミエ社とどう関わっていくのかというところもぜひ注目してほしいです。
——ちなみに、越谷のバックボーンというと?
ファイルーズ:親との関係ですね。今まで秘匿されてきた部分が明らかになるので、ぜひ見てほしいです。こういう形の親子関係もあるんだっていうところですね。
——キャラクターの魅力についてもう少し伺いたいのですが、お2人が演じていらっしゃるカナと越谷以外に、お気に入りのキャラがいましたら教えてください。
ファイルーズ:私、ミヤコ堂の葵リリーさん好きだったんだけど、第2期にほとんど出てこないんですよね(笑)。
それ以外だと、アスト株式会社の土刃メイですかね。クールで機械的な喋り方をする子で、淡々と業務をこなすだけに見えるんですけど、第2期からはカナとの掛け合いを通して、彼女の心の奥底にある熱い感情とか、仕事に対するスタンスとかがよく見えてくるエピソードがあるので、そこはぜひ注目してほしいです。
——ありがとうございます。東内さんはいかがですか?
東内:社長!
一同:(笑)
東内:マジルミエ社の重本浩司社長ですね。イケオジが魔法少女のコスプレをしているなんて、どう考えたって見た目がキテレツだし、言うことも時折キテレツで。なのにそれが成立しているというか、変である上で魅力的で、この人だったら確かについていきたくなるかもなと思わせるキャラクター性がありますよね。
そこに声優の小山力也さんが放つ圧倒的な存在感が融合していて。例えば今そこにポンと社長がいたらびっくりしますけど、それでもなんか好きになっちゃうというか、かっこよくて。そう思うと、やっぱり一番は社長ですかね。
——まあビジュアル以外はちゃんとしたキャラクターですから(笑)。
東内:ただやっぱりたまにリボンの長さがどうだこうだとか、髪の長さがどうだこうだとか言いますから(笑)。それを当たり前の、業務と同じトーンで言うから、そこがチャームポイントになっていて素敵だなと思いましたね。
それに力也さん自体チャーミングだし。第2期で収録をご一緒して、「なるほど、力也さん自体がまずすごくチャーミングなんだな」と。それが社長にも乗っているんだな、というのは思いましたね。
主人公の桜木カナや先輩魔法少女の越谷仁美はもちろん、社長の重本やライバル魔法少女の土刃メイなど、魅力的なキャラクターが多数登場する『株式会社マジルミエ』。彼らの活躍ぶりやチャーミングな演技にも注目しつつ、物語を楽しんでほしい。
テキスト/リューヤ 撮影/kato
(C)岩田雪花・青木裕/集英社・マジルミエ製作委員会



