——ありがとうございます。続いて東内さんへの質問ですが、東内さんは教員免許をお持ちだと伺いました。そこで教育者の視点から見て、越谷のカナへの新人教育についてどのような印象を持たれたかを教えてください。
東内:いやー、教員という面で考えると、あまりいい点数ではないかなと(笑)。私も教育実習に行っただけなのですが、授業をやる上で一番大事なことは、生徒たちにどんな疑問が生まれるかを想像して、それに全部答えられるようにすることなんです。
教科書に書いてあることは読めばわかるし、教師として言いたいことも正直決まっているんですが、どこに疑問が生じるかは個々人に出てくるものなので、そういうのに毎回答えを用意してあげるのが先生という立ち位置なんですよ。
あと、生徒の質問に答えられないと生徒は先生を信じなくなる。「なんだ、知らないじゃん」となっちゃうから、その点において、カナちゃんに「これってどうやるんですか?」と聞かれて「バンってやんだよ!」と越谷みたいに答えるのは、正直答えになっていない。そういう点ではちょっと……教師的目線ではうーん、という感じですね。
でも、カナちゃんと越谷という関係性だったら、これが一番だったかなと。カナちゃんは見たものを全部覚えられるから、情報がいっぱい頭の中にあって、その取捨選択や精査も多分自分でできる。その取っかかりになるものだけが外部から必要だったという状態だと思うんですよ。
そのきっかけに越谷がなっていたと思うので、多分、素晴らしい100点満点の先輩で、新人教育だったんだろうなと思いますね。
——では、東内さんご自身が越谷の立場だったら、カナちゃんには疑問を潰すような教育をされるのでしょうか?
東内:めっちゃ質問しちゃうかもしれないです。「何がわかんない?」とか「今どう?」とか「楽しい?」とか、すごく聞いちゃいそう。例えば今辛いけど、自分を大事にできているのならそれでもいいし、楽しいのであれば多分自分を大事にできているわけだからそれでよし。そこ(どういう状態や心境か)を、その都度確認する感じですね。
——ありがとうございます。では最後に、第2期の放送を毎週楽しみにしている、働く視聴者の方々にメッセージをお願いします。
ファイルーズ:はい。第2期からは魅力的なキャラクターがたくさん登場して、第1期からいるキャラクターたち、例えばマジルミエ社の子たちと関わることで、既存のキャラクターたちがこんな面も持っていたんだという新しい発見に繋がったり、そこから見えてくるドラマがあって、それに共感できる人もたくさんいるんじゃないかと思います。
皆様お仕事で日々お忙しい中かとは思いますが、『マジルミエ』を見て少しでも癒されて、明日からも会社で頑張ろうというモチベーションになってくれたら嬉しいです。楽しみにしていてくださいね。
東内:えー……完全に以下同文で(笑)。いや、以下同文なのですが、でも例えば越谷であればこういう人間性でこういうことがあったんだなというのがわかるのと、新しいキャラクター個々の物語もありつつ。会社っていろんな人がいるから、例えば入社の仕方とかもいろいろとあると思うので、より一層会社に勤める人が共感できる種類が増えると思うんですよ。例えば中途入社とか、もう自分は管理職なんだがとか。
そういう面で、より一層働く人が自分を映して見られるような第2期になっていると思うので、自分が感情移入できるキャラがどうやっていろんなことに対処しているのかを見て、自分にフィードバックして、「じゃあ俺は、私は、こうやって頑張ろう」と考えていただいて、また明日を楽しく生きていただければいいなって思いますね。
ファイルーズあい&東内マリ子両氏の仕事に対するスタンスがよくわかる話が伺えた、TVアニメ『株式会社マジルミエ』インタビュー。2人の共演を楽しみたいという方は、日テレ系列での毎週土曜24:55〜の放送をチェックいただきたい。
テキスト/リューヤ 撮影/kato
(C)岩田雪花・青木裕/集英社・マジルミエ製作委員会


