「今までで一番厳しい」見回り強化で居場所を追われる“トー横”の若者たち 行き場を失う中「世間の普通より歌舞伎町の普通が合っている」と心の叫びも

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■「今までで一番厳しい」監視強化と物理的排除がもたらした変化

夏休み トー横見回り強化
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 パトロールやライブカメラの設置、広場の封鎖などにより、集まれる場所が奪われている実態について、週1回通う急アルゆーたぐさんは、「警察がたくさん見回りを強化している。新しく来た子は何も知らないため、すぐに警察に児童相談所へ連れていかれたり、物理的に離されてしまったりすることが起きているので、新規の人が減っている」と現状を明かした。さらに「自分たちが溜まっていた病院の近くで謎の工事が始まって、物理的に居場所を奪われてしまった。そうやって居場所をどんどん奪われて今に至る」と説明した。

 5年前からほぼ毎日通ううにさんも、「22時から23時くらいになると、時折警察のパトカーも張っている。しゃがむと注意されるし、立ち止まってお酒を飲んでいるだけでも注意されるため、確かに居づらい。今までで一番厳しいと思っている」と実感を示した。集合場所を失った結果については、「結局、歌舞伎町に来るのは基本的に人と会って話すために来ていると思うので、居酒屋に行ったり、自分たちの家に集まったり、各々いろいろな場所に散らばっている状態だ」と述べた。

 大阪の「グリ下」周辺で若者支援を行う今井氏は、「大阪でユースセンターを開いているが、初回に来た子から対面の個別相談に移るまでに、平均で9カ月間ぐらいかかるということがD×Pの調査で分かった。住居の支援や妊娠、性病の相談などがあり、病院や行政の窓口に一緒に行くところまで繋がったのは、3年半で来所した約2000人のうち117人だ」と、若者が支援につながるまでのハードルの高さを示した。

 こうした支援の“敷居”について、虚無ぷりんさんは、「だいたいの人は『相談に乗るよ』と言って悩み事を話したら、『そうなんだ、それは辛いね』で終わる。根本的に家庭環境やいじめを自分でどうにかできないからどうにかしてほしいのに、誰も何もしてくれなかったら、その環境から逃げるしかない」と語り、オーバードーズや自傷行為などを否定されるため「綺麗な悩みしか聞いてもらえない」と感じる絶望感を明かした。

 急アルゆーたぐさんも、「家庭環境や親との関係など、相談したからといって次の日に何かが変わるわけではない。親と仲直りするなどできないから自分で考えて困っているのに、具体的な施しというか助けをしてくれないのに『話を聞く』と言われても、期待したのに傷つくだけだ」と、大人の支援に対する複雑な心理を指摘した。

■「世間の普通より、歌舞伎町の普通」若者が求める“自滅的な自由”
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