将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」準決勝第1試合、TDIルシーグ横浜と中国・四国ナヴィセトスの対戦が配信され、第6局を終えた時点で中国・四国がスコア5-1で横浜を下し、決勝進出を決めた。“無敵艦隊”の異名をとる中国・四国がその底力をいかんなく発揮し、圧倒的な強さを見せつける形となった。
【映像】その差はわずか3秒!先手番入札結果の両軍リアクション
注目の第1局は、横浜監督の森内俊之九段(55)と吉池隆真四段(21)が激突した。これまでの予選で吉池四段が先陣を切るケースが多かったことから、森内九段は“吉池狙い”で作戦面からゲームプランを周到に用意する。入札では吉池四段が41秒、森内九段が0秒を提示して吉池四段が先手番を獲得したものの、対局は終始後手ペースで推移した。持ち時間が互いに1分を切る終盤戦で吉池四段が強靭な粘りを見せたが、最後は森内九段が176手の大熱戦を逃げ切り、貴重な先制点をもたらした。
しかし、中国・四国ナヴィセトスの反撃はここからだった。第2局では増田康宏八段(28)が3秒、阿久津主税八段(44)が0秒を入札して中国・四国の増田八段が先手番をもぎ取る。序盤から自ら注文をつけて角換わりに誘導し、勝負手を繰り出す阿久津八段を鋭く寄せ切り81手で星を五分に戻した。
続く第3局は、横浜の“心拍王”斎藤明日斗六段(28)と菅井竜也八段(34)の一戦。菅井八段が33秒、斎藤六段が26秒を入札し、菅井八段が先手番を握って向かい飛車から長い序盤戦へ突入する。斎藤六段は仕掛けの段階で誤算があったか、中盤以降は時間を減らさずに圧倒した菅井八段が95手で快勝。対局中の菅井八段は、斎藤六段を上回る165bpmをマークしており、両チームの控え室は大いに沸き立った。
勢いに乗る中国・四国は、第4局で伊藤匠二冠(叡王、王座、23)と中国・四国監督の糸谷哲郎九段(37)の黄金カードを迎える。糸谷九段が49秒、伊藤二冠が0秒を提示して糸谷九段が先手番を獲得。伊藤二冠の仕掛けに対して糸谷九段が巧みに対応し、駒得を果たしてからは完全にペースを掌握した。一手勝ちのルートをキープしながら鮮やかな即詰みに討ち取るという“糸谷ワールド”全開の戦いぶりを見せつけた。
すべてにおいて充実ぶりを示した中国・四国ナヴィセトスが5勝1敗で堂々の決勝進出
