
特急「スペーシアX」が、除草をしていた作業員4人と接触し、いずれも死亡が確認されました。特急の停車駅で、一体何が起きたのでしょうか。
「スペーシアX」と接触
4人が死亡するいたましい事故。その状況が少しずつ見えてきました。
事故直後の映像。列車は駅の手前で止まり、その周辺を警察や鉄道職員らが行き交います。
20日午前10時46分ごろ、東武日光線の新鹿沼駅で「電車と人の人身事故」と通報が入りました。
事故が起きたのは、浅草と栃木県の東武日光駅を結ぶ東武日光線の、停車予定だった「新鹿沼駅」です。駅の近くで7人ほどが除草薬散布作業にあたっていました。そこに上り列車が進入。非常ブレーキをかけたものの、4人が列車に巻き込まれました。
近隣住民
「シートで救急車に運ばれるのは見た。客が騒いで何かしたのかなと思った」
「救急隊の方が担架を降ろしたので、人身事故だったんだなって」
除草作業中に何が
死亡した4人は、景観や運転手の視界確保をするための除草作業を行っていました。
鉄道の除草を行う会社が取材に応じました。除草作業は通常でも、昼間行うものだそうです。
鉄道の除草を行う会社
「夜間だとクレームが来る、エンジンの音で。夜間にやったことはない」
線路での除草作業の際、安全対策はどうなっているのでしょうか。
鉄道の除草を行う会社
「列車見張り員と、列車監視員がいる。列車が近づいたら警笛を鳴らして、笛みたいなもので列車接近という感じでいったん作業を止めて、列車が通過するまで、目視で通過したのを確認。基本的に列車が来る方向から背中を向けて作業はしない」
「(Q.列車に背を向けない?)絶対それはしない。どこの業者でもそう」
通常なら、安全に配慮しながらあたる除草作業。原因は何が考えられるのでしょうか。
鉄道アナリスト
川島令三さん
「運転士側ではなく、見張り員の関係でうまくいかなかったかも。作業員に『列車接近』が伝わらなかったのでは。いつも重大事故というのは一つの要因じゃなくて、数個の要因が重なった時に起きることが多い。ですから、今回も一つの要因だけではない」
事故を起こしたスペーシアX。当時列車には、50人ほどの乗客が乗っていました。
2023年、運行開始された新型特急「スペーシアX」。東京・浅草と東武日光を2時間弱で結びます。
川島さん
「スペーシアよりレベルを上げた、居住性をあげたもの。スペーシアXは運転席が高いから遠くがよく見える。近いと見えないけど、運転手の視認性が良くないわけではない」
人気の特急列車で起きた、4人が死亡する事故。列車の乗客や乗務員に、けがは確認されていません。
(2026年8月20日放送分より)
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