「熱心なアンチはほぼファン」鳥トマト氏の向き合い方
SNSに載せた漫画が何度もバズっている鳥トマト氏。SNSの力で読者の感想が気軽に読める一方、予想しないような受け取り方をされ、いわゆる“炎上状態”になることもあるという。しかし鳥トマト氏は、「漫画そのものが燃えているわけではない」と分析する。
「X(旧Twitter)で1万リツイートを超えたあたりから、リプライ欄に全く関係ない話をし始める人がどんどんと湧いてくる。キャラクターに関連づけて自分の話をする人や、特定の思想に反論する人たちが現れ、漫画とは無関係なところで戦っている。自分はプロレスのリングを提供して、血まみれになって戦っている人たちを見ているようだ」(鳥トマト氏、以下同)
一方で、「読者との向き合い」で悩むことも。鳥トマト氏の作品は一見「フェミニズム」をテーマにしているようにも見えるが、「『この漫画はフェミニズム漫画です』と言った瞬間に失う読者が大勢いる気がしている」とその葛藤を明かす。
「(自分は)フェミニストだと思うが、フェミニストという単語から受ける印象が、人によって違いすぎる。自分がフェミニストだと言ったときに与える誤解が大きすぎるため、あえてその言い方をしないようにしている。フェミニズムが世の中を良くすると信じている人に(作品が)愛されるのはすごく良いことで、自分もそのような考えに基づいて生きているが、その界隈以外の人たちにも届ける力が漫画にはあると思っている」
また、現実を舞台に仕事や育児での“地獄あるある”を描く以上、「作者は社会問題に対する答えや信念を持っているべきだ」と指摘されることもあるという。これに対し鳥トマト氏は、次のように見解を示す。
「いろいろ考えているが、わからないものはわからない。だからわからないまま描いているというのが自分の漫画。読み終わった後に、『明日も頑張るぞ』という気持ちになってほしくて、そこを目標としている。それ以上に提供できるものは何もない」
時には否定的な意見から“学び”も…
