■トランプ氏は自分が思い描いたアニメの主人公?
番組ではまず、トランプ政権がICCの赤根智子所長らを制裁対象に指定した問題について取り上げた。国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏は、アメリカやイスラエルなどがICCに加盟していない状況を指摘し、「非加盟国に対してICCが裁いていいのかという問題がある。条約で自国の権利の一部を渡すのが大原則であり、それがない状態で裁くのはおかしいというトランプ政権側の主張には一定の合理性がある」と解説した。また、「国際機関よりもアメリカの主権の方が信用できるという、共和党の基本的な考え方が出ている」と語った。
その上で、トランプ大統領の根底にある動機について、渡瀬氏は「歴代大統領全てを超えたいということだ」と分析。「前の大統領より俺の方が上だったと言うのがすごく好き。オバマがノーベル平和賞をもらったら俺も欲しいと言うし、常に過去の大統領たちと比較して自分の方が上だとアピールしたい動機がある」との見方を示した。
番組内では、世界を巻き込むトランプ大統領の特異な人物像について様々な意見が飛び交った。
EXITのりんたろー。は、「空港など、いろいろなものに自分の名前を付けている。承認欲求の化け物なのか。忘れられたくないのか」と率直な印象を語った。今年の7月までニューヨーク支局で勤務していたテレビ朝日・小松靖アナウンサーも、現地で感じた様子を踏まえながら「痕跡を残すことに躍起になっている。承認欲求が強いからなのか、自分がいなくなっても覚えていてほしいという気の弱さから来るものなのか」と同調した。
これに対しパックンは「彼は自分がアニメの主人公だと思っている」と独特の表現で切り込んだ。「何でもできる超能力を持っていると本人が信じている。現実とそぐわなくても『そうだ』と言える。自分のアニメの中で主人公になっており、頭の中では絶対歴代大統領を超えている。全ての項目において負けていない自負がある」と指摘。続けて「本人は絶対に悪いことを1回もしていないと思っているし、自分のため、国のため、宇宙のためだと思い込んでいる」と評し、「こんなにすごいのに、なんでみんな認めてくれないんだという逆ギレ的で、かつ、強制的に承認させるために権限を使って当たり前だ、という考え方だ」と熱弁した。
一連の議論を聞いた後、りんたろー。は「トップアスリートのインタビューを聞いている時と同じ感情になった。サッカーの長友佑都さんや本田圭佑さんが、自分を一瞬でも俯瞰で見たり、疑ったりしてはいけないステージがあると言っていた。トランプ大統領は、それを生い立ちや遺伝子レベルで、素でやっている人なんだという印象を受けた」と、常識外れの熱量の正体を表現した。
■日本からの違和感と、米国内での熱狂・深刻な分断
