ヒロアカ×京都の老舗工房による“令和の浮世絵”。伝統技術で表現されたデクたちの制作ストーリー公開

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 日本のものづくりと物語を掛け合わせるブランド「CRAFTALE(クラフテイル)」にて、販売中のアニメ『僕のヒーローアカデミア』浮世絵木版画について、制作を担った京都の木版画工房「竹笹堂」の職人インタビューが公開された。

【画像】キャラクターそれぞれの“個性”が表現されたアニメ『ヒロアカ』の浮世絵

 シリーズ世界累計発行部数は1億部を突破する本作は、“個性”と呼ばれる超常能力を持つ人々の存在が当たり前の世界を舞台に、主人公・緑谷出久、通称“デク”が、社会を守り、“個性”を悪用する犯罪者“敵<ヴィラン>”に立ち向かう“ヒーロー”になるため、ヒーロー育成の名門・雄英高校で仲間たちと共に成長する物語が展開するヒーローアクション漫画だ。そして、それを原作とするTVアニメシリーズも、昨年12月にFINAL SEASONの最終回を迎え、通算8期、全170話にわたるシリーズが完結を迎えた。

 今回の作品は、明治24年(1891年)創業、今年で135年を迎える竹中木版 竹笹堂の5代目摺師・竹中健司氏(全体監修・摺師)と、絵師・彫師の野嶋一生氏によって、約2年の歳月をかけて制作された。アニメの絵をそのまま版画に写したものではなく、江戸から続く浮世絵の技法と考え方に則って、一から描き起こされた作品である。

 3枚のアートピースが完成するまでには、キャラクターのポージングから線の描き方、背景の色彩まで、数々の試行錯誤があった。原作であるアニメの世界観を踏襲した上で浮世絵という文化にいかに落とし込むか。アニメと浮世絵、異なるものづくりの現場にいながら第一線を更新し続ける担い手たちが、今回の制作過程でどのように“対話”を繰り広げ、各々のキャラクターの人格を一枚の浮世絵に表現したのか。

ヒロアカを描くことは“令和の浮世絵”そのものである

 浮世絵木版画は、かつてその時代の文化や人々の熱狂を記録し、後世へと残すための「メディア」であった。江戸の人々が熱狂した「武者絵」は、現代における「少年漫画」のような存在であったと言える。お茶屋の女の子や歌舞伎役者、憧れの存在を木版画にしたブロマイドのようなもの=浮世絵。そうした流れから生まれた『北斎漫画』(※)を手本にして漫画は多様に発展した。その流れはアニメにまで受け継がれている。

 今回のコラボレーションを行った京都の老舗木版画工房「竹笹堂」の摺師、竹中氏は浮世絵という文化からみた今回のヒロアカコラボについて、「アニメも漫画も浮世絵からずっと続いているものだ。今回は、描く対象が歌舞伎役者などではなく、世界中みんなが憧れるヒロアカだった。それを木版画にしたということになるため、まさに同じ浮世絵の流れである」と語る。

※『北斎漫画』は江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎が絵手本(絵を習う人のためのスケッチ集のようなもの)として刊行した画集。

キャラクターそれぞれの“個性”を浮世絵の手法で表現
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