しかし第2ステージ第6局、再び登板した木村九段に対し、吉池四段が「先手でやってみたい形がある」と1分29秒を入札。右玉を封印する秘策の先手雁木をぶつけ、好手を連発して105手で快勝し、中国・四国が再び優勝へ王手をかけた。
運命の第7局は、藤井竜王・名人と吉池四段の対戦となった。藤井竜王・名人が「ちょっとわからないですね…」と悩みつつ「0秒には勝つということで」と1秒を入札し、先手番となる。一方の吉池四段は「やりたいことがある」と0秒を入札して後手番となったが、序盤早々から雁木の構想を見事に的中させる。公式戦でも前例のない形に絶対王者も対策に苦心し、時間を押し込まれる展開となった。急所がわかりにくい局面で藤井竜王・名人が形勢を引き寄せる場面もあったが、最後は大熱戦の中で吉池四段が力強く詰まし切った。
“絶対王者”藤井竜王・名人を破りチーム優勝を決めた吉池四段は、「全くわけわからない感じでしたが、勝つことができて嬉しいです」とコメント。深浦九段も「吉池四段の力が上回った」と唸る会心譜で絶対王者を打ち破り、中国・四国が5勝2敗で歓喜のチーム優勝を決めた。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロックに分け、全8チームによって競う団体戦。各チームは監督1名とドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成される。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出。試合は5本先取の9本勝負で、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。今大会より「先手番入札制度」を採用。対局開始前に持ち時間を「競り」にかけ、提示した時間がそのまま対局時の持ち時間からマイナスされる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

