■「頑張っても給料は上がらない」大人が背中を見せられなかった責任
若者たちが自己投資よりも株などの投資に流れる背景について、ニクヨ氏は「自己投資と投資の区別は難しい」としつつ、「こうした考えに至るようになったのは、自己投資をして得をしたというロールモデルを、私も含めた上の世代が若い人にしっかり見せられなかったからではないか」と分析する。
続けて「上の世代が成功していたら『自分も自己投資をして給料を上げていくぞ』」となると思うが、そうじゃない大人を見ていると、そんなに頑張って自己投資をしても給料が上がらないかもしれないから、手堅く投資しておこうとなってしまったのかな。そうだとしたら、なんだか申し訳ない気持ちになる」と、大人の責任について吐露した。
さらに、ニクヨ氏はトマ・ピケティ氏の理論に言及。「『資本で収益を上げた方が、労働で収益を上げるよりも大きくなってしまう(資本収益率が労働収益率を上回る)』というのは確かにその通りだが、それはあくまで平均値の話。頑張れば収入が上がるという姿を見せてこられなかった大人の責任。みんなが成長を目指すことを鬱陶しいと感じる時代かもしれないが、頑張って給料を上げたい、期待したいという人は、どんどん自己投資にお金を回していい」。
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