さらに、この結束力をもう一段階引き上げたのが、菅井竜也八段(34)のこだわりの着こなしだ。岡山県出身の菅井八段は準決勝を前に倉敷の同店を再訪し、チームのデニムスーツにぴったりと合うカラーワイシャツを自ら調達。お揃いのスーツとチームネクタイ、そして色鮮やかなカラーワイシャツという完璧なコーディネートで準決勝と決勝戦に臨み、大一番で怒涛の連勝を飾る大車輪の活躍を見せた。このこだわりのファッションには、視聴者からも「カッコいい」「似合ってる」など絶賛のコメントが殺到した。
歓喜の表彰式終了後、糸谷監督が「特に菅井さんはシャツも自分で買いに行ったんですよね」と話を振ると、菅井八段は「そこから勝率がバーンと上がって(笑)」と笑顔で応じ、ラッキーアイテムとなったことを告白。和気あいあいとした掛け合いで周囲を和ませた。糸谷監督はさらに「スーツもネクタイもバッジも揃えたので、チームの一体感という意味では上がったのかなと思っています」と語り、増田康宏八段(28)、藤本渚七段(21)、吉池隆真四段(22)らと共に掴んだ栄光の背景に、深い絆があったことを明かした。
圧倒的な個人技と、衣装を含めた盤石のチームビルディングが見事に噛み合った中国・四国ナヴィセトス。北関東ブリッツァーズの羽生善治九段(55)率いる強力な相手を打ち破り、真夏の将棋界の頂点に立った無敵艦隊の姿に最高の盛り上がりを見せた。盤上の極限の心理戦と盤外の温かいドラマが交差した最高の祭典は、チームの誇りを胸に戦い抜いた棋士たちの眩しい笑顔とともに幕を閉じた。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロックに分け、全8チームによって競う団体戦。各チームは監督1名とドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成される。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出。試合は5本先取の9本勝負で、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。今大会より「先手番入札制度」を採用。対局開始前に持ち時間を「競り」にかけ、提示した時間がそのまま対局時の持ち時間からマイナスされる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


