豪雨時の危険「冠水道路への侵入回避」
先月は、千葉県や北陸地方でレベル5大雨特別警報が発表されるなど、極端な気象現象が相次いだ。特に千葉県の豪雨では、道路の冠水による車の浸水被害が多発した。山内記者は「内水氾濫によって帰宅時間帯などに広範囲で道路が冠水した。過去に経験のない大雨の際、無理に移動すると巻き込まれる危険がある。大雨の際は自治体からの避難指示や警戒レベル4危険警報が出る状況になるまでにハザードマップなどを使って事前に地形や避難ルートを確認しておくことが大切だ」と指摘した。
桝谷企画官は「冠水した道路には入らないでほしい。レベル5大雨特別警報が出た際は安全な場所に留まるよう呼びかけるチラシを関係省庁と連携して作成した」と述べた。さらに、「雨が降ると家族を車で迎えに行きたくなるが、そこはぐっとこらえ、命を守る行動を最優先してほしい」と強調した。
日常と災害時を分けない「フェーズフリー」
今後の防災において、日常の生活に防災を取り入れる「フェーズフリー」という考え方が注目されている。桝谷企画官は「日常の生活が防災につながるアプローチを検討している」と明かし、日常的に消費しながら備える「ローリングストック」について「体調不良や悪天候で買い物に行けない時に備え、数日分の食料を確保することから始めてほしい」と提案。また、家具の転倒防止についても「壁の穴開けや見た目を気にして対策が進まない場合、天井と一体型の収納家具を選ぶなど、日常の身近な危険を避けるための対策として取り組んでほしい」と解説した。
さらに、水を入れるだけで食べられるカップ麺や、普段は屋外イベントで使用し災害時には避難所に派遣される自治体の「トイレトラック」を挙げ、「日常と災害時を分けることなく、日常の質を上げることが災害時の備えの向上につながる形を目指したい」と語った。
今月に入り、これから台風が多いシーズンを迎える。山内記者は「台風はある程度の事前予測が可能なため、避難のための時間を確保しやすい。事前にどこへ避難するかを決め、タイムラインを作成しておくことが重要だ」と呼びかけた。
災害時に発生しやすい不確かな情報について、桝谷企画官は「デマ情報に惑わされないよう、政府のSNSなども確認し、正しい情報を見極めてほしい」とした上で、「防災を特別なものと捉えず、散歩の際に土地の低い場所を意識するなど、生活の片隅に防災の視点を置いてほしい。大切な人の命を守るために防災を考えてほしい」と結んだ。
(ニュース企画/ABEMA)
