■レベル表記はわかりにくい? どうやったら伝わる?
気象庁が情報を5段階のレベル表記に整理した理由について、立花氏は「これまでは長い文章がたくさんあって全くわけがわからなかった。地震の震度のようにシンプルにするため、情報を5段階にして分かりやすくしたのが気象庁の狙いだ」と説明する。
しかし、シンプルにしたはずのシステムが十分に伝わっていない現状について、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏は、受け手側の意識を指摘する。「一般の人はキャッチーなことしか頭に残らない。災害という“イヤなこと”に対しては、人間はなかなか覚えようとしない。自分の地域や友人が被害を受けると意識は急転するが、そうでない人の意識レベルは非常に低い」と語る。一方で、『レベル』という数字での表記自体は「自分がどういう影響を受けるかをレベルで判断できるので、すごく分かりやすくなった」と評価する。
その上で、情報を受け取る際に混同しやすい「気象庁」と「自治体」の役割の違いを理解する必要がある。気象情報を出すのは気象庁だが、それに基づき具体的な避難行動を促す警戒情報を出すのは自治体だ。和田氏は「基本的には自治体の情報を確認し、自分にとってどういうことなのかを理解することが重要だ」と述べる。
また、同じ警戒レベルであっても、個人の状況によってとるべき行動は異なる。和田氏は「一戸建ての平屋なのか、マンションなのか、高台か低地かといった個人的な状況を含めてリスクを判断すべきだが、市民のその認識がほとんど足りていない」と指摘。フリーアナウンサーの柴田阿弥氏も「大雨は地震と違って降り出してから冠水するまでにラグがあり、経験のない人には想像しにくい難しさもある」と課題を挙げた。
番組ではさらに、気象に興味を持たせることで問題を解決できるかという議論も交わされた。立花氏は「基本的には害がない状態の気象現象は美しく面白い。気象が面白いと思う人が増えれば防災になる」と主張した。これに対し、柴田氏は「警報を出す以上、子どもや日本語が読めない人、防災に興味がない人を含め、あらゆる人の生存確率を上げることが求められる。自助も大切だが、そうした人々を含めて行動まで促せるよう、より分かりやすく伝えるべきだ」と指摘した。
(『ABEMA Prime』より)
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