■「体に熱がこもりやすい」人とは異なる動物の熱中症リスク
虹の橋動物病院院長の鈴木愛弥氏は、動物の熱中症の特徴についてこう説明する。「熱中症の基本的なメカニズムは人も犬も同じだが、動物の場合は汗をあまりかけない。人は汗をかき、気化熱を利用して体温を下げることができるが、例えば犬は足の裏の一部の皮膚からしか汗を出さないので、体温を下げる効率が人よりも非常に悪く、熱がこもりやすい」。
犬に現れる症状としては、激しい呼吸(パンティング)、下痢や嘔吐などが代表的だ。一昨年の9月に愛犬が熱中症になったという飼い主の田中さんは、「旅行先の施設でドッグランとプールで遊んでいたら、翌日帰宅後に吐き気と下痢が出て、慌てて病院に連れて行った。自分では気をつけていたつもりだったが、後悔しかない」と振り返る。
一方、より深刻なケースも起きている。当時3歳の猫を飼っていた野崎さんは、検査のためキャリーケースに入れて病院に行った帰りに猫が舌を出し始めたという。「脱水症状かもしれないと、コンビニに入って水を買って飲ませながら家に帰った」。帰宅後一度は体調が戻ったものの急変し、病院に戻ると心肺停止の状態だった。「猫にも熱中症があることを知らなかったので、自分のせいでこうなってしまったなと猫に対して申し訳なく感じましたし、ショックだった」と語る。
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