ペットと一緒に避難所へ…被災地で受け入れ体制に差“家族”と離れたくない飼い主と、動物が苦手な人・アレルギーがある人との共存は

ABEMA Prime
(2/3) 記事の先頭へ戻る

■避難所で「ペットの同行避難」を拒否されるケースも

ペットを連れた被災者
拡大する

 小黒江莉果さんは、令和8年熊本地震の発生翌日に現地へ入り、避難所を回ってペット飼育者のニーズ調査を行った。猫のトイレ不足やフードの問題を把握し、支援物資を持つ団体とつなぐ活動を担ったという。

 現地で感じた避難所の実情について、「飼い主とペットが同じ部屋で生活できる避難所(同伴避難)が開設されている地域もあれば、されていない地域もあった。一緒に避難所まで行けるものの、入り口でペットは置いておいて、人間だけ中に入っていいという避難所もあった」と述べる。さらに、逃げてしまった猫が帰ってくるのを待つために被災した自宅の庭で生活を続ける飼い主や、ペットと一緒に車中泊をする飼い主の存在も確認したという。

 今回の熊本地震では、八代市が全ての避難所において同行避難を認める方針を示していた。しかし小黒さんは、「本来、受け入れるはずの避難所においても、ペットは連れてきてはダメと断られてしまったケースがいくつかあった」と明かす。避難所の運営スタッフが方針を把握していないまま拒否してしまうパターンも起きていたという。

 能登半島地震を経験した中谷満美子さんは、当時飼っていた猫をバギーに入れて避難所へ向かったが、「動物はここには入れません」と告げられた。中谷さんはバギーのまま玄関に置かせてほしい、自分はその横で座布団を敷いて寝るので猫のそばを離れないと伝えたが、それも断られたという。

 「『猫は外に出してください』と言われたが、それは無理だと思い、結局被災した自宅に戻って生活を送った」と中谷さんは振り返る。その日は雪も降る寒い日だったという。

 日本でペットが「物」として扱われることについて、「一緒に暮らしてきて、物と思ったことは一度もない。家族と呼べるのが人間だけというのもどうなのかと、避難所で断られた時に思った」と語る。

■「ペットを含めた避難計画を作ることが、人の命を救う」
こんな記事も読まれています
この記事の写真をみる(4枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る