■“受け入れる側”が直面する壁
当事者を支える福祉の現場でも、災害時の対応には多くの困難が伴う。熊本県宇城市で障害者や高齢者への福祉事業を運営する株式会社きおうの代表取締役・釘崎大樹氏は、震度7の地震が発生した当時の様子を「地震が発生した夕方、施設内には利用者が数名残っており、職員が利用者の上に覆いかぶさって身を守っていたという。また、車での送迎途中で揺れに見舞われ、なかなか連絡がつかなかったり、道路の地割れで帰れなくなったりする状況があった」と語った。
障害がある人の避難における課題について、釘崎氏は「実際に逃げるとしてもどこに逃げればいいのかという問題が大きい。一人ひとり症状や障害の程度が違うので、それらに適応できる避難先を見つけるのは非常に難しい」と指摘する。身寄りのない障害者については「行政とも連絡がつかず、頼る相手がいない方もいた。逃げ場がないと感じた」と話し、受け入れ体制や個別のニーズに対応することの難しさを語った。
■11月発足「防災庁」は何を目指す?こんな記事も読まれています

