トレカ・漫画誌を買い占める“転売ヤー”の言い分「こちらも相当努力している」「株も不動産も転売。この行為が悪なら何も売れなくなる」線引きはどこに…

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■転売ヤーの言い分「企業も自分たちに売れていいと思っているのでは」

船原徹雄氏
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 番組に出演した転売ヤー・くぅさんは、もともと不動産賃貸業を営んでおり、「寝ていてもお金が入ってくる」状態だったが、そのお金をさらに増やしたいと考えて転売を始めたと説明する。現在は、フォロワーから「これはいける」と情報が集まったものを中心に仕入れており、週刊少年ジャンプを100冊以上購入して転売、1冊あたり約1700円の利益を得たこともあるという。一方、スマホの転売では50万円の損失を出したこともあると明かし、「結構(狙いは)外す方」だとも語る。

 くぅさんは、7月発売のポケモンカードのボックスを50箱以上積み上げているという。「全く遊ばないし、ルールもわからない。分かるのは売れるか売れないかだけ。5年寝かせたら1箱で20万円、全部で1000万円以上になるのでは」と見込むくぅさんに対し、「欲しくても買えなくなっているという批判をどう受け止めるか」と質問が飛ぶと、「それは正論だと思う。ただ、僕たちは店に並ぶだけではなく、購入履歴を作ったり、電話番号を契約したり、(購入用の)スマホをたくさん買ったりと、お金をたくさんかけて相当努力している」と述べた。また、「本当に転売対策をするなら受注生産にした方がいい。企業も自分たちに売れてもいいと思っているのでは」とも指摘する。

 物販ノウハウを教えるスクールも運営する物販総合研究所所長の船原徹雄氏は、約20年にわたって転売ビジネスを手掛けてきた人物だ。主にアンティークコインやブランド品を扱っており、エルメスのブレスレットをイタリアで15万円以内で購入し、日本のフリマサイトで35万〜40万円で売るといった取引を行っているという。

 船原氏は「転売は悪ではない。自分の持っているものを売るわけで、この行為が悪になるなら何も売れなくなる。法律違反はダメというのが僕の考え」と明言する。先述のくら寿司での問題についても、「あれは転売がダメというより、窃盗がダメ」と線引きする。

 また、「転売といっても、いろいろあって幅が広い。株や不動産も転売とも言える。ここまではいいけど、ここまではダメというゾーンは設定されている。大前提、法律に触れることはダメで、販売側やプラットフォーム側が『やめて』と言っているものがダメなだけだ」と加えた。

 コロナ禍以降、転売ビジネスを始めようとスクールに集う人が急増しているという。「副業で月5万~10万円でも自由に使えるお金が増えたらいいなと思う方が、身近なところで転売をすることが多い」と説明する船原氏は、スクール運営の意義についてこう語る。「個人が自分の力でお金を稼ぐ一歩として転売はすごく向いている。個人のモラルの範囲内でやることに対して、汚い金の稼ぎ方だと責められるのは心外だ」。

 ポケモンカード市場については、「そもそも転売ヤーが何百人いても、ポケモンカードを買い占めることは到底不可能なくらい、市場はもっと大きく動いている」と主張。「日本の転売ヤーが買わなければ、外国の方が買う。くぅさんが20万円で売ったポケモンカードも、中国では40万円で転売されている」とも述べた。

 物価高や賃金停滞が続く現状についても触れ、「会社の給料も増えない。今すぐ自分でお金を稼がないといけないとなった時に、安く売れているものを買って転売しようと考えるのは当然だ」と語った。

■経営学者「問題は買い占め。この行動に正義はない」
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