■正規雇用増加の裏にある「男女の賃金格差」と管理職登用の壁
「令和7年度版労働経済の分析」のデータを見ると、女性の正規雇用比率は20代後半をピークに30代で大きく落ち込む、いわゆる「L字カーブ」と呼ばれる現象が読み取れる。仕事を辞めずに非正規雇用へ切り替える人が多いため、就業率自体は下がらない中で正規雇用率だけが低下するという特徴がある。一方、最近ではこの動きに変化が見られるという。
川口氏は「最近は日本も正社員の共働きカップルが増えている。イコール女性の正社員の方も増えてきている」と現在の傾向を語る。しかし、「正社員化で雇用形態は変わっても、やはり男女のペイギャップ、賃金格差はいまだにかなり差が開いているところはある。そのあたりを含めて雇用形態が変わっただけではないところも、さらに見ていかなきゃいけない」と指摘する。
その上で「やはり管理職になるかならないかで賃金格差が非常に大きく影響される。そういったところも含めて、いまだ活躍したいと思っていてもできていない女性もいることは、データなどから見て取れる」と語った。
正社員のまま産休・育休を取得して職場復帰を果たした場合であっても、いわゆる「マミートラック」へ配置され昇進コースから外れるケースがある。この場合、雇用形態自体は正社員を維持していても、キャリアアップの機会が制限されることで十分な昇給が見込めなくなるという課題もある。
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