一方、痛恨の敗戦を喫した広瀬九段は、「最後こんなに綺麗に飛車で詰まされて、私としても“記念になりました”っていうぐらい、本当に詰将棋に出てくるような(幕切れだった)」「ちょっと勝ってるかなと思っていましたが、どう詰みをかけるかの選択をひょっとしたら間違えたかなって。まあ結構こっちが頓死というか、詰み筋が多いのはちょっと判断ができなかったです」と悔しさをにじませた。それでも「自分らしい将棋は指せてると思うので、また頑張りたい」と前を向いた。
この歴史的な一局について、佐藤九段は「ある意味“逆転”という見方をする人もいると思いますが、広瀬九段はすぐに仕切り直ししてくると思う。伊藤王座も唯一の勝ちを引き寄せたという意味での勝負強さを見せたと思う。一局勝つことの大変さが改めて認識できた」と総括。両者の力を高く評価し、「また素晴らしい名局を期待したい」と結んだ。
星を1勝1敗の五分に戻し、初防衛に向けて首の皮一枚つながった伊藤王座と、確かな手応えを掴みつつ雪辱に燃える広瀬九段。仕切り直しとなる大注目の第3局は、10月2日に北海道ニセコ町の「ニセコ温泉郷 いこいの湯宿 いろは」で行われる。次にシリーズの主導権を握るのは果たしてどちらになるのか、最高峰の戦いから目が離せない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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