当時について、長瀬氏は「前日に友人の結婚式があり、お酒をガブガブ飲んでしまい、その日は昼近くまでぐっすり寝ていた。お酒を飲んだ翌日だったため『ラーメンが食べたいな』と思い、近くの中華料理店に行こうと思い立った。本当に着の身着のままの汚い格好、髪もぐちゃぐちゃ、パジャマのような状態で住んでいたアパートからふらっと外に出た」と説明。
アパートを出た長瀬氏だったが、「突然、人が駆け寄ってきて『止まってください』と。『あと1、2分くらいで天皇陛下がここを通るので、ここで僕と待ってもらっていいですか』と警察官の方に言われて。そこで初めて周囲を見渡すと、アパートのすぐ目の前が式典の会場になっており、その周りには大勢の人々が集まっていた。人々はきれいに区画整理された場所で、決められた区画から陛下を待っている状態だった」という。
「周囲の人々から私が見えていたかはわからないが、警察の方には『不審者が突然出てきてしまったぞ、なんだあいつは』と思われただろう」(長瀬氏)
そして警察官と待機していると、「式典が行われていた会場の駐車場から、当時の天皇皇后両陛下の乗られた車が出てきた。わずか数メートルほどの距離、私しかいないところだったが、私の方を見てくださって、手を振ってくださった。私も『はぁー』と驚いて手を振り返した。しかし当時の私は身なりが汚く、とんでもなく小汚い国民が手を振っているという…」とユーモアを交え振り返った。
「一生忘れないですね」と振られた長瀬氏は、「そうですね。その後すぐ母にも祖母にも電話をしました」と笑顔で語った。
(『わたしとニュース』より)
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