【WWE】SMACK DOWN(9月25日・日本時間26日/インディアナ・インディアナポリス)
WWE「SmackDown」のマネー・イン・ザ・バンク予選で日本のファンの視線を集めたのは、試合には敗れたものの、古き良き全日本プロレスの香りを漂わせたヒール。ABEMAの日本版字幕では何故か広島弁で喋る、この憎めない悪役の闘いぶりに、ファンから「これは全日」「ここは武道館かな」といった声が相次いだ。
WWE「SmackDown」で開催されたマネー・イン・ザ・バンク予選トリプルスレット戦は、CMパンク、フィン・ベイラー、グンターによる本命揃いのサバイバル戦。
開始直後、パンクの打撃に対して、グンターは水平チョップで反撃、フィンにも逆水平。この攻防が2人にも伝染し、3人によるハードな水平チョップ合戦に発展。その後、グンターはパンクに基本に忠実なボストンクラブを極めると「ヤングライオン」「腰を落とした逆エビだ」と、ファンもグンターの令和最新版クラシカル・スタイルに引き込まれていく。
その後もグンターはロープに飛んだフィンをスリーパーで捕獲。これは簡単に解かれるが、足を首に挟んで捻るネックツイストや、コーナー逆さ吊りから足で踏みつけるなど、地味エグ技を連発すると「これは全日」「渕正信です」「上からウォッシュ」と日本ならではのリアクション。
試合中盤は3者入り乱れる激しい攻防。フィンのスリングブレイド〜ショットガン・ドロップキック〜クー・デ・グラの勝利の方程式、これを妨害したグンターがフィンにスリーパー、流れに乗じてパンクがGTS、そのパンクへグンターがドロップキックからパワーボム。日本のファンから“一人四天王プロレス”と呼ばれるイズムに溢れた一撃には「全日っぽいパワーボム」「天龍」「三冠戦で観た」「川田風パワーボム」「テリー・ゴディの技」「ここは武道館かな」とジャパニーズ・スタイルへの傾倒に言及する声が相次いだ。
終盤はグンターはパンクにスリーパーで落としにかかるが、トリプルスレット戦の罠が。ガッチリ極めたスリーパーをフィンが背中へのクー・デ・グラでカット。フォールに入る前にパンクが起き上がってグンターを押さえ込みカウントスリー。パンクの狡猾な横取り勝利で幕を閉じた。
敗れはしたものの、ハイスピードな攻防や大技の応酬が主流の現在のWWEにおいて、チョップ、関節技、絞め技で試合を組み立てるクラシカル・スタイルを貫くのはグンターただ一人。その古風で骨太な闘いぶりが、全日本プロレスや四天王プロレスを観て育った日本のファンの琴線に触れるのは当然とも言える。
さらに日本のファンの心をくすぐるのが、ABEMA日本版字幕では何故か広島弁で訳されるグンターの喋り。リング上では冷酷非情なヒールでありながら、どこか仁義を感じさせるその口調も相まって、日本ではすっかり愛されキャラとして定着している。今回は惜しくも予選敗退となったが、令和のクラシカル・マスターがこの先どんな闘いで日本のファンを唸らせるのか、今後も目が離せない。
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(ABEMA/WWE『SMACK DOWN』)
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